ずれ(読み)ズレ

デジタル大辞泉 「ずれ」の意味・読み・例文・類語

ずれ

1 位置・時期などが基準・標準から、少しはずれた状態にあること。「帯のずれを直す」「印刷のずれ」
2 考え方や感じ方などに少し隔たりがあること。食い違い。「意見のずれを調整する」「感覚のずれを生じる」
3 物理学で、上面と下面が互いに逆方向の力を受けて、小さな傾きをもつようになる変形。
[類語]食い違い・齟齬・行き違い・ジレンマ・矛盾・撞着どうちゃく・自家撞着・牴牾ていご・二律背反・背反・背理・不整合・不一致・扞格かんかく・対立・相克・相あい反する・食い違う・ミスマッチ・相容れない・わだかまり・しこり・溝・隔たり・隙げき・ギャップ・疎隔・懸隔・もやもや・相容れない・差し支え・障り・差し障り・当たり障り・支障・懸念・気がかり・フラストレーション・疎んずる・隔意・疎外・排斥・擯斥ひんせき・排他・排外・訳有り・眉唾・違和感・猜疑さいぎ・疑義・疑心暗鬼・疑心暗鬼を生ず・邪推・邪曲・爪弾つまはじき・遠退のく・遠退のける・隔絶・疎遠・厭いとう・バリア・シャットアウト

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精選版 日本国語大辞典 「ずれ」の意味・読み・例文・類語

ずれ

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ずれる」の連用形の名詞化 ) ずれること。位置や時期、考えなどが、標準・基準からはずれて合わないこと。くいちがい。
    1. [初出の実例]「惣て聖人の詞は渾然たる玉の如くにて、どちから見てもずれがなく候」(出典:雑話筆記(1719‐61)上)
    2. 「その規則が云はば世の常のものと、大分ずれがあると云ふだけの話で」(出典:放浪時代(1928)〈龍胆寺雄〉一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ずれ」の意味・わかりやすい解説

ずれ

日本の音楽理論用語。2つ以上の声部,たとえば唄と三味線において,両者の旋律が同時に進行せず一方が少しずつ先行する,あるいは遅れて進行すること。洋楽のシンコペーションと似た楽譜になるが,意味や効果はまったく異なる。「不即不離 (つかずはなれず) 」ということもあるが不即不離はリズムの面ばかりでなく,旋律線も包含した全体的な関係であるのに対し,「ずれ」はそのなかのリズム上の現象を特にいう。

ずれ
slip

断層が動いた際の断層面における相対的な変位。くい違い,すべりともいう。断層活動の規模をはかるため,水平方向の成分(横ずれ)と鉛直方向の成分(縦ずれ)の変位量と方向が示される。大規模な地震の場合,断層の変位量は数mから 10m以上となる。

ずれ
shear

剪断ともいう。物体の表面または内部の面に沿う方向の力 (接線力) が加わったとき,力の方向に面が移動する変形。小さいずれ変形では物体の体積は変化しないとみなせる。流れている流体の内部でのずれに対する抵抗が粘性である。

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