精選版 日本国語大辞典 「希有・稀有」の意味・読み・例文・類語
け‐う【希有・稀有】
〘名〙 (形動)(「け」「う」は「希」「有」の呉音)
① めったにないこと。珍しいこと。
※勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章「但聞レ是希故云二希有一」
※洒落本・文選臥坐(1790)東北の雲談「『琉球風炉に、チンカラ、なぞといふがありヤス』『ハテけうな名じゃな』」 〔孔叢子・雑訓〕
② 不思議なこと。
※霊異記(810‐824)上「是に希有の想を発して禅師に白して言はく」
③ (多く悪い事について) 意外であること。とんでもないこと。
※今昔(1120頃か)二四「御房は希有(けうの)事云ふ者かな」
き‐ゆう ‥イウ【希有・稀有】
け‐ぶ【希有・稀有】
〘形動〙 (「けう(希有)」の変化した語) ふしぎなさま。奇妙なさま。
※咄本・軽口大黒柱(1773)一「ヤア米屋へ米を売るとは、ムム払ひ米か、どれどれ、ハアしたがこいつ、けぶな米じゃわい」
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