ぽくぽく(読み)ポクポク

デジタル大辞泉 「ぽくぽく」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「ぽくぽく」の意味・読み・例文・類語

ぽく‐ぽく

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 木魚などをたたく音を表わす語。
      1. [初出の実例]「なむあみだぶ。ポクポクポクポクポク」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前)
    2. ゆっくりと歩く足音、また、その様子を表わす語。ぽこぽこ。
      1. [初出の実例]「伴蔵と一所にポクポク出懸けて」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉八)
    3. やわらかくて、ふわふわしているさまや、水気やねばり気などが少ないさまを表わす語。ぼくぼく。
      1. [初出の実例]「芋がポクポク為て居りますから」(出典:落語・素人茶道(1893)〈三代目春風亭柳枝〉)
    4. いねむりをするさまを表わす語。ほくほく。ぼくぼく。
      1. [初出の実例]「さすがの此蔵げんなりし、ぽくぽく眠れば」(出典:洒落本・雑文穿袋(1779))
    5. 穴やくぼみがたくさんあるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「猫の長い尻尾の毛が段々抜けて来た。始めは所々がぽくぽく穴の様に落ち込んで見えたが」(出典:永日小品(1909)〈夏目漱石〉猫の墓)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 砂地などがすっかり乾いているさま。
    1. [初出の実例]「砂道が毎日の照りでぽくぽくに乾いて」(出典:父━その死(1949)〈幸田文〉菅野の記)

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