精選版 日本国語大辞典 「ぽくぽく」の意味・読み・例文・類語
ぽく‐ぽく
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 木魚などをたたく音を表わす語。
② ゆっくりと歩く足音、また、その様子を表わす語。ぽこぽこ。
③ やわらかくて、ふわふわしているさまや、水気やねばり気などが少ないさまを表わす語。ぼくぼく。
※落語・素人茶道(1893)〈三代目春風亭柳枝〉「芋がポクポク為て居りますから」
④ いねむりをするさまを表わす語。ほくほく。ぼくぼく。
※洒落本・雑文穿袋(1779)「さすがの此蔵げんなりし、ぽくぽく眠れば」
⑤ 穴やくぼみがたくさんあるさまを表わす語。
※永日小品(1909)〈夏目漱石〉猫の墓「猫の長い尻尾の毛が段々抜けて来た。始めは所々がぽくぽく穴の様に落ち込んで見えたが」
[2] 〘形動〙 砂地などがすっかり乾いているさま。
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