ばたり(読み)バタリ

デジタル大辞泉 「ばたり」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ばたり」の意味・読み・例文・類語

ばたり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 物が当たったりゆっくりと倒れたりする音、またそのさまを表わす語。ばたん。
    1. [初出の実例]「ばたりと紙門(からかみ)に打当る物音」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
  3. 戸、障子などを勢いよくあけたてする音や、そのさまを表わす語。ばたん。
    1. [初出の実例]「障子をばたり、直ぐ中に引込むと」(出典:魔風恋風(1903)〈小杉天外〉後)
  4. 動きなどが突然途絶えるさま、物音などの急に止むさま、また、思いがけず出会ったりするさまなどを表わす語。
    1. [初出の実例]「送り火やばたりと消てなつかしき」(出典:俳諧・七番日記‐文化八年(1811)七月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android