すとん

精選版 日本国語大辞典 「すとん」の意味・読み・例文・類語

すとん

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 物がはずみをつけて、落ちたり、打ち当たったり、倒れたりする音、また、そのさまを表わす語。
※俳諧・俳諧次韻(1681)「ストンと・茶入落しては命とも〈其角〉 とりあへず狂哥仕る月〈才丸〉」
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉九「振りもがく所を横に捩ったら、すとんと倒れた」
② とんで身軽におり立つさまを表わす語。
③ はずみをつけて、軽く切り落とすさまを表わす語。
歌舞伎けいせい嵐山(1739)三段目「一念が頭へ上て有所を、すとんと切らるるが」
数値などが急激に減少するさまを表わす語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「すとん」の意味・読み・例文・類語

すとん

[副]
あまり大きくない物、重くない物などが、落ちたり倒れたりする音を表す語。また、そのさま。「手もとですとんと落ちるカーブ
数値などが急激に減少するさま。「高熱注射すとんと下がった」
わだかまりや疑問がなく、納得できるさま。「胸にすとんと落ちる」
[類語]どてんどたんどたりどしんずどんずしんずしりどすんどさりどしりどかんばたりどうとばったりすてんずでんずでんどうころりごろりすってんころりどんとんとんとんどんどんかたりがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかんかんがんがんばあんぱあんぱたりばたんぼおんぽおんぽんとぽんぽこぼこぼこぽこぽこぽんぽんちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃかちゃかちゃかちりかちかちこつこつかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりどたどたどかどかどっとどすどすどしどしばんばんぽくぽくちんちん

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