斟酌(読み)シンシャク

デジタル大辞泉 「斟酌」の意味・読み・例文・類語

しん‐しゃく【×斟酌】

[名](スル)《水や酒をくみ分ける意から》
1 相手の事情や心情をくみとること。また、くみとって手加減すること。「採点に斟酌を加える」「若年であることを斟酌して責任は問わない」
2 あれこれ照らし合わせて取捨すること。「市場の状況を斟酌して生産高を決める」
3 言動を控えめにすること。遠慮すること。「斟酌のない批評」
[類語](1)推量・推測・推察・推定・察し・推断・推認・了察・明察・賢察・高察・拝察・酌量・酌む・忖度・憫察びんさつ・推考・端倪たんげい・邪推・類推・憶測・配慮・揣摩しま・揣摩憶測しまおくそく・心配り・気配り・心遣い・気遣い・推し量る・酌み取る・思い做なし・思い做なす・勘繰る・思いやる・おもんぱかる・推し当てる・心当て・気を回す・見越す・察する・感じ取る・手加減・容赦・匙加減・お手盛り・手心・手心を加える・お手柔らか・手柔らか・お情け/(3)遠慮・気兼ね・心置き・憚はばかり・控え目・忌憚きたん・謹慎・内輪・憚る・控える・差し控える・慎む・断る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「斟酌」の意味・読み・例文・類語

しん‐しゃく【斟酌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 水、飲料などをくみ分ける意から )
  2. ① 酒などをくみかわすこと。
    1. [初出の実例]「仰レ恩斟酌恩无レ筭、便識堯樽百姓親」(出典:本朝麗藻(1010か)下・寒近酔人消〈大江以言〉)
    2. [その他の文献]〔蘇武‐詩四首〕
  3. ② あれこれと照らし合わせて取捨すること。参酌(さんしゃく)。
    1. [初出の実例]「令条以外、不レ得二雑使一、其有二関湏一レ守者、随レ便斟酌、令レ足二守備一」(出典:続日本紀‐慶雲元年(704)六月丁巳)
    2. 「虚費年々に増して、其役にしたがひがたき所あるを以て、時の宜しきところを斟酌せられしとみえたり」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)中)
    3. [その他の文献]〔国語‐周語第一〕
  4. ③ 先方の事情、心状をよくくみとること。推察すること。忖度(そんたく)。
    1. [初出の実例]「資実暫不レ申二其旨一。有二斟酌気一。親経一具可レ被レ申之由。被レ加二誘詞一」(出典:真俗交談記(1191))
    2. 「斯(か)かる事には謀作(ほうさく)・謀計なんども有るぞかし。卒爾にはいかが申し入るべきと斟酌(シンシャク)して」(出典:太平記(14C後)三六)
  5. ④ ほどよくとりはからうこと。気をつかうこと。手加減すること。
    1. [初出の実例]「召二将監重方一、問二宿院等祿法一。斟酌可レ行」(出典:小右記‐長和三年(1014)正月二九日)
  6. ⑤ ひかえ目にすること。遠慮。ためらい。辞退。
    1. [初出の実例]「人の方より物を給り、やくなと承候こと候はば、おほせにしたかうとも、しんしやくあるへし」(出典:極楽寺殿御消息(13C中)第三九条)
    2. 「思ひの外なる薬代、くすしも再三のしんしゃく、取次の人も力を添、銀百枚借て、此医者に家屋敷をもとめさせ」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「斟酌」の読み・字形・画数・意味

【斟酌】しんしやく

くみかわす。また、他の事情を考慮に入れる。〔国語、周語上〕故に天子のを聽くや、~百工諫め、庶人傳語し、臣規を盡し、親戚補察し、瞽(こし)誨し、耆(きがい)之れを修め、而る後王斟す。是(ここ)を以て事行はれて悖(もと)らず。

字通「斟」の項目を見る。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

アジア諸国の友好と平和促進とを目的としたスポーツ大会。第1回は1951年にインドで開催。原則としてオリンピックの中間年に行われる。主催はアジア‐オリンピック評議会。→アジア冬季競技大会...

アジア競技大会の用語解説を読む