デジタル大辞泉 「珍」の意味・読み・例文・類語
ちん【珍】
1 めずらしいこと。また、そのさまや、そのもの。「
2 変わっていること。異様であること。また、そのさま。珍奇。
「雪江の親達は観世撚を撚ってるそうだ、一寸―だね」〈二葉亭・平凡〉
[類語]珍しい・
ちん【珍】[漢字項目]
1 めったにない。めずらしい。「珍客・珍事・珍重・珍品・珍味/
2 普通とは変わっている。「珍奇・珍説・珍妙」
[補説]「珎」は異体字。
[名のり]いや・くに・くる・たか・のり・はる・よし
うず〔うづ〕【▽珍】
「
( 1 )「う」は、貴く見事なさまをたたえたほめ言葉。「つ」は上代の格助詞。「うつ木綿」などと慣用されたので、一語と考えられるようになり、濁音化して、さらに格助詞「の」を伴って「うづの幣帛」などのように連体修飾語として用いられたという説がある。
( 2 )他に、接尾語「なふ」が付いて活用語となった「うづなふ」があるが、これは上代にしか見られない。
( 3 )「うづ」と意味の近い上代のことばの厳(いつ)、瑞(みづ)が「厳の雄叫(をたけび)」「瑞の御舎(みあらか)」などと使われるのに対し、「うづ」は御子(みこ)、御手(みて)など、人やその身体部分を表わす語を修飾するのに用いられる。

(しん)。
に趁(ちん)の声がある。卜文に貝を包みこむ形の字があり、もと象形の字であった。箱に収めた形のものを貯という。〔説文〕一上に「寶なり」とあり、珍貴のものをいう。のち珍異・珍怪のものをもいい、〔書、旅
〕に「珍禽奇獸」の語がある。玉器は魂振りの器として用いられ、そのような器を珍玩という。
立〕珍 メヅラシ・ヨロコブ・タカラ・タムトフ・アヤシ・タクハフ 〔字鏡集〕珍 タフトム・タカラ・ヨシ・カサヌ・ヨロコブ・アヤシ・タフトシ・メヅラカナリ・タクラフ・ウルハシ・メヅラシ
n、
thi
mは声義近く、〔詩、魯頌、
水〕に「來(きた)りて其の
(ちん)を獻ず」とみえる。美宝をいう。玉を献ずることには、魂振り的な意味があるとされた。貯tiaは貝を器に収める意。玉を収める珍と、双声の語である。
▶・珍禾▶・珍華▶・珍嘉▶・珍菓▶・珍貨▶・珍瑰▶・珍怪▶・珍感▶・珍
▶・珍玩▶・珍
▶・珍奇▶・珍貴▶・珍器▶・珍
▶・珍
▶・珍玉▶・珍禽▶・珍圭▶・珍肴▶・珍貢▶・珍旨▶・珍侈▶・珍事▶・珍滋▶・珍珠▶・珍襲▶・珍羞▶・珍什▶・珍獣▶・珍書▶・珍祥▶・珍賞▶・珍縟▶・珍新▶・珍瑞▶・珍惜▶・珍説▶・珍鮮▶・珍善▶・珍膳▶・珍蔵▶・珍重▶・珍
▶・珍投▶・珍美▶・珍秘▶・珍品▶・珍符▶・珍物▶・珍幣▶・珍宝▶・珍木▶・珍墨▶・珍本▶・珍味▶・珍薬▶・珍腴▶・珍用▶・珍麗▶
珍・土珍・八珍・別珍・宝珍・陸珍出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
「宋書」倭国伝に記される倭の五王の1人。5世紀前半頃の王。讃(さん)の弟で,讃の死後に王となった。「梁書」には彌(み)と記される。438年,倭隋(わずい)らを中国南朝の宋に派遣して安東大将軍を自称したが,太祖文帝は安東将軍号を与えた。反正(はんぜい)天皇の名,瑞歯別(みずはわけ)の「ミツ」を漢訳したとする説が有力だが,仁徳(にんとく)天皇や履中天皇にあてる説もある。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
「倭の五王」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…《宋書》は,430年にも〈倭国王〉が使者を送ったと記しているが,これも倭讃の遣使と考えられる。讃の死後,弟の珍が立ち,438年,使者を派遣して国書を送った。珍はこの国書の中で,使持節・都督倭百済新羅任那秦韓慕韓六国諸軍事・安東大将軍・倭国王と自称して,この官爵号を授けて欲しいと願い出た。…
※「珍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...