見当(読み)ケントウ

デジタル大辞泉 「見当」の意味・読み・例文・類語

けん‐とう〔‐タウ〕【見当】

1 大体の方向・方角。「駅はこの見当です」
2 はっきりしていない事柄について大体の予想をすること。見込み。「犯人の見当はついている」「見当をつける」
3 版画や印刷で、刷る紙の位置を決めるための目印。その形からトンボともいう。
4 (接尾語的に用いて)数量を表す語に付いて、その程度の数量であることを表す。…ぐらい。「五〇人見当」
[類語](1)方向/(2)見込む・見越す・見計らう・見積もる・見極める・見据える・見定める・見届ける・予知・予断・予見・勘定・計算・読み・見通し・見込み・見極め・当て・目当て・目安・目処めど・展望・目標・予測・予想・予期・目星・可能・可能性・有り得うる・ポシブル・ポシビリティー・プロバビリティー・将来性・蓋然性・公算・成算・心当て・脈・望み・伸び代・余地・目算・駄目で元元・駄目元/(4)ざっと・およそ・かれこれ・約・ほぼ・程度・くらい・ばかり・ほど・方かた・内外・プラスマイナス

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精選版 日本国語大辞典 「見当」の意味・読み・例文・類語

けん‐とう‥タウ【見当】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. ① めざすべき、だいたいの方向。めあて。
      1. [初出の実例]「楊弓〈略〉きさまのあなをねらっているが、とかくけんとうがはづれる」(出典:合巻・金儲花盛場(1830)上)
    2. ② だいたいの推測、判断をすること。予想すること。価値などを見計らうこと。また、その結果。
      1. [初出の実例]「絹布之類者、見当半分仁可レ取」(出典:塵芥集‐蔵方之掟(1533))
      2. 「自己の何物かは中々見当がつき悪くいと見えて」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一〇)
    3. ③ 弓矢などの的(まと)。
      1. [初出の実例]「此次(たび)は所謂標的(ケントウ)を連ねて、墨を塗り、これを印す」(出典:文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉八)
    4. ④ 版画や印刷などで、摺る紙の位置を決めるための目印。〔版画の技法(1927)〕
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 数詞について、おおよその数である意を表わす語。…ぐらい。…内外。
    1. [初出の実例]「まア、今はトウエンテイ見当の月給で結構だよ」(出典:上海(1928‐31)〈横光利一〉四)

み‐あて【見当】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 行き先の目じるし。目標。めあて。
    1. [初出の実例]「二丁ばかり行くと、直に明りが見えるから、その火かげを見当(ミアテ)に行くがいい」(出典:歌舞伎・善悪両面児手柏(妲妃のお百)(1867)五幕)
  3. ② 先行きの予想、また、予定。将来の見込みや、心づもり。めあて。めど。けんとう。
    1. [初出の実例]「それも一つはこっちの見当(ミアテ)、素人ながら押出は、一と言って二丁目につづく者のない器量」(出典:歌舞伎・敵討噂古市(正直清兵衛)(1857)三幕)

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