デジタル大辞泉 「大幅」の意味・読み・例文・類語 おお‐はば〔おほ‐〕【大幅】 [名・形動]1 普通より幅の広いこと。また、そのさま。⇔小幅。「―な洋紙に墨黒々と書いて」〈藤村・破戒〉2 布地で、幅の広いもの。和服地では、小幅の2倍の約92センチ幅のもの。洋服地ではダブル幅(約140センチ)のものをいう。→小幅こはば →中幅ちゅうはば3 数量・価格などの変動の開きが大きいこと。また、そのさま。「大幅な(の)値上げ」「列車が大幅に遅れる」[類語]かなり・相当・結構・随分・なかなか・比較的・割と・割に・割りかし・割方・割合・大分だいぶ・だいぶん・大層・頗すこぶる・いやに・やけに・えらい・馬鹿ばかに・余程・余っ程 たい‐ふく【大幅】 大きな掛け物・掛け軸。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「大幅」の意味・読み・例文・類語 おお‐はばおほ‥【大幅】 〘 名詞 〙 ( 形動 )① ふつうより幅広いこと。また、そのようなさま。[初出の実例]「無茶にくやしがって大幅(オホハバ)の肩をゆすりぬ」(出典:たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉二)② 布地で、並幅より広いもの。広幅。[初出の実例]「帯は唐織の大幅(ヲホハバ)にひぢりめんのふたの物」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)一)③ 数量、価格などの差異や変動の幅が大きいこと。また、そのようなさま。[初出の実例]「八円、七円、六円と、大幅でばたばた飛んで落ちていくのだ」(出典:家族会議(1935)〈横光利一〉) たい‐ふく【大幅】 〘 名詞 〙 大きな掛け物、掛け軸。[初出の実例]「床には東湖の何とかの賦の大幅(タイフク)が掛けてある」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉失意政治家) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例