比較的(読み)ヒカクテキ

デジタル大辞泉 「比較的」の意味・読み・例文・類語

ひかく‐てき【比較的】

[副]他の同種のものや一般的基準とくらべてみたときに判断されるさま。わりあい。「仲間のうちでは比較的勉強するほうだ」「今回は比較的によくできた」
[類語]割と割に割りかし割方割合結構なかなかかなり相当大幅随分大分だいぶ・だいぶん大層すこぶいやにやけにえらい馬鹿ばか余程余っ程とてもとってもうんと極めて極み甚だこの上ないごく極極ごくごく至極無上至上むやみむやみやたら誠に実に至ってやけっぱちやけくそ捨て鉢無性にめったやたら闇雲ひときわ盲滅法飛び切り限り無い底抜けとりわけことさらことに取り立てて非常全く以ていた途方もない途轍とてつもないすごく著しいべらぼう大幅まあまあまあまずまずどうにかこうにかどうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにもかすかすどうやらなんとかかんとかなんとかようやっとどうにかそこそこかろうじて辛くもそれなりやっとやっとこさようやくあやうく危なく増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだえんやらやっとやっとのことでようようすんでのところ間一髪かつがつすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶん分にもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれほとんど

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精選版 日本国語大辞典 「比較的」の意味・読み・例文・類語

ひかく‐てき【比較的】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 他の同種のものと比べた上で、そのものの傾向状態を判断するさま。著しくはないが、他と、または一般と比べて、ある傾向が認められることについていう。副詞的にも用いる。他と比べて。割合に。
    1. [初出の実例]「批評は専ら比較的になすべき者なればなり」(出典:批評論(1888)〈大西祝〉)
    2. 「周囲が暗い中に此灯明皿が比較的明瞭に輝やいて居たので」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉四)

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