日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ウェーバー(Ernst Heinrich Weber)
うぇーばー
Ernst Heinrich Weber
(1795―1878)
ドイツの解剖学者、生理学者。ウィッテンベルクの生まれ。同地の大学で医学を修め、1815年卒業。1818年ライプツィヒ大学教授となり、初め解剖学を、のちに生理学を講じた。
末弟エドゥアルト・フリードリッヒ・ウィルヘルム・ウェーバーとの物理学的方法に基づく共同研究は有名で、脈拍を支配する神経刺激の実験的研究の先駆となった。とくに関心を注いだのは皮膚感覚で、1846年に発表した『触覚と一般感覚』は実験心理学と生理学の基礎をなしたものとして知られ、刺激の強さと識別域との関係(ウェーバーの法則)を説いた。物理学者ウィルヘルム・エドゥアルト・ウェーバーは次弟である。
[大鳥蘭三郎]
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