ギリシア(古代)(読み)ギリシア

百科事典マイペディアの解説

ギリシア(古代)【ギリシア】

古代ギリシア語を用いる人々によって形成された政治的領域と文化の総称。自称Hellas,英語Greece,Hellas,ドイツ語Griechenland,Hellasなど。前2000年ころ北方からギリシアに来住した民族の第1波はミュケナイ文明を形成,エーゲ海域を支配した。前12世紀,〈海の民〉の侵入によってミュケナイ文明は崩壊し,長い〈暗黒時代〉にはいったが,前9―前8世紀ころには王政が衰退して貴族支配下で多数のポリスが成立した。アテナイ(アテネ),スパルタが代表的で,この間黒海沿岸,小アジアから南イタリア(マグナ・グラエキア),スペインに及ぶ広範な地域に植民市が建設された。前5世紀前半ペルシア戦争に勝ち民主政治が発展した。初めアテナイはデロス同盟を結成して優勢となり,最も繁栄したが,前5世紀後半ペロポネソス戦争後はスパルタが,のちテーバイ(テーベ)が覇権を得た。前5―前4世紀はポリス民主政治の最盛期で,古典的文化が開花した。前4世紀以後ポリス社会は衰退し,マケドニアが支配権を握り,アレクサンドロスにより統一され,さらに前2世紀後半ローマの支配下に入り,ヘレニズム時代を迎えた。なお,古代ギリシアの文化的達成は高度であったにせよ,後世のヨーロッパによって自らの精神的故郷とされるのは多分にイデオロギーの産物である。
→関連項目ギリシア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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