池田(市)(読み)いけだ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

池田(市)
いけだ

大阪府北西端にある市。猪名川(いながわ)を隔てて兵庫県に接する。1939年(昭和14)市制施行。北摂山地の南端五月(さつき)山の山塊と猪名川の古扇状地からなり、市街地は同川の谷口に発達する。阪急電鉄宝塚線、箕面(みのお)線と国道176号(旧、能勢(のせ)街道)、171号、173号、423号、阪神高速道路池田線が通じ、中国自動車道中国池田インターチェンジが設置されている。また、隣接する伊丹(いたみ)市、豊中(とよなか)市にかけて、大阪国際空港がある。
 五月山山麓(さんろく)は先史時代から開け、縄文、弥生(やよい)時代の遺跡や尊鉢(そんぱち)などの古墳も多い。『日本書紀』応神(おうじん)天皇の条に記載の大陸の渡来人呉織(くれはとり)、穴織(あなはとり)はこの地に機織業を伝えたといわれ、呉服(くれは)、伊居太(いけだ)の両社はこれらの人々を祭神とする。中世には池田氏が築城、その治下となったが、近世廃城後は能勢街道沿いの市場町として、山地の炭、クリ、木材、平地の米、塩、古着などの交易で栄えた。1910年(明治43)箕面有馬電気軌道(現、阪急電鉄宝塚線・箕面線)が通じてから住宅地化が進み、大阪市の衛星都市となった。産業には、在来の酒造、製材業などのほかダイハツ(自動車)、リコー(感光紙、現像液)などの進出をみた。植木栽培は全国に知られる。久安寺(きゅうあんじ)は行基創建と伝えられ、室町時代の楼門は国の重要文化財。また、五社神社にある凝灰岩製の十三重塔も国の重要文化財に指定されている。阪急の創業者小林一三旧邸には逸翁(いつおう)美術館がある。面積22.14平方キロメートル、人口10万3069(2015)。[位野木壽一]
『『池田市史 概説編』『池田市史 史料編1~9』(1971、1967~1992・池田市) ▽『新修池田市史』(1997~ ・池田市)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

池田(市)の関連情報