素晴(読み)すばらしい

精選版 日本国語大辞典 「素晴」の意味・読み・例文・類語

す‐ばらし・い【素晴】

〘形口〙 すばらし 〘形シク〙 物事の程度のはなはだしいさまにいう。
(イ) 多く、望ましくない有様をいうのに用いる。ひどい。あきれる。
談義本・当世穴噺(1771)二「浪々の身となり、かかるすばらしき店に面をさらすは」
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「けけ、けけっけむってへもすばらしい」
(ロ) 多く、感心させられるようなさまであることをいうのに用いる。見事である。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一三(1763)天二「すばらしい咳も大屋の道具也」
行人(1912‐13)〈夏目漱石友達「すばらしく大きな料理屋玄関の前に立った」
すばらし‐げ
〘形動〙
すばらし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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