精選版 日本国語大辞典 「独立」の意味・読み・例文・類語
どく‐りつ【独立】
ひとり‐だち【独立】
どく‐りゅう ‥リフ【独立】
ひとり‐だ・つ【独立】
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数学用語。偶然現象を数学的に記述する場合,根元事象の集りである事象Aとその確率P(A)を考える。二つの事象A,Bは,両者がともに起こる確率P(A∩B)がそれぞれの確率の積P(A)・P(B)に等しいとき,互いに独立であるといい,そうでないときは互いに従属であるという。いくつかの事象A1,A2,……,Anを考えるときは,その中の任意の部分Ap,Aq,……,Arに対してP(Ap∩Aq∩……∩Ar)=P(Ap)P(Aq)……P(Ar)が成り立つときA1,A2,……,Anは独立であるという。n回の銅貨投げや,つぼから球を復元抽出でとり出す場合などのベルヌーイ試行で,各回の結果を表す事象はこの例である。確率変数列X1,X2,……,Xnについて,各Xiの定める事象Aiがどのように選ばれてもA1,A2,……,Anが独立になるとき,それらの変数は独立であるという。このときは各偶然性のかかわりあいがなくなる極端な場合で扱いやすい。数理統計学では,標本は確率変数列と考えられるが,それらが独立な場合が重要である。
執筆者:飛田 武幸
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
江戸初期に来日した中国の禅僧。浙江(せっこう)省杭州(こうしゅう)仁和の人。俗姓は戴(たい)、名は笠(りゅう)、字(あざな)は曼公(まんこう)。25歳から中国各地を転々として修業のかたわら医術を習得。一方、30歳前後には詩人としても名をあげたが、明(みん)の滅亡を慨嘆して故国を捨て1653年(承応2)長崎に来航した。翌1654年来朝の黄檗(おうばく)宗の高僧隠元隆琦(いんげんりゅうき)に感化され、58歳で帰依(きえ)して得度、法名を性易(しょうえき)、字を独立と改めた。隠元に随行して大坂、江戸と回ったが病のため長崎に帰り、以後は岩国や小倉(こくら)など西国で活躍、寛文(かんぶん)12年77歳で小倉に没した。書は師隠元の影響を受け、いわゆる黄檗流の名手として名高い。しかしそれには、明の王寵(おうちょう)(1494―1533)の書を学び、それを凌駕(りょうが)するまでに明代書法を堅実に習得していたという基礎があった。彼の書は高玄岱(こうげんたい)(深見玄岱。1648/1649―1722)、北島雪山(きたじませつざん)に継承されて唐様(からよう)として発達、江戸前期の書壇に多大な影響を与えた。また、篆刻(てんこく)の正統的技術を日本に初めて伝えており、彼に遅れて来朝の心越(しんえつ)(1639―1695)とともに日本の篆刻の始祖に数えられる。
[名児耶明 2017年3月21日]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
字通「独」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…これをXの分布という。二つの確率変数X,Yは,もしP(X-1(B)∩Y-1(C))=P(X-1(B))・P(Y-1(C))が任意のB,Cについて成り立つとき独立であるという。三つ以上の確率変数についても同様に独立の概念が定義される。…
※「独立」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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