デジタル大辞泉 「ずいと」の意味・読み・例文・類語 ずい‐と [副]一気に、勢いよく動作を起こすさま。また、遠慮なく振る舞うさま。「ずいと腕を伸ばす」「ずいと見回す」「声もかけずにずいと入って来る」[類語]ぐいと・ぐいぐい・ぐんぐん・どんどん・すらすら・見る見る・めきめき・見る間に・とんとん・どしどし・ずんずん・さっと・さっさ・とっとと・はかばかしい・円滑・スムーズ・すいすい・とんとん拍子・着着・順調・快調・好調・淀みない・淀みなく・上首尾・首尾良く・すらすら・はかどる・短い・暫しばらく・暫しばし・暫時・少時・ひとしきり・束の間・時の間・瞬く間・刹那・咄嗟とっさ・一時いっとき・一時ひととき・半時・寸陰・短時間・一時・一時的・かりそめ・短日月・短時日・一朝・一朝一夕・寸刻・寸時・寸秒・片時かたとき・瞬時・瞬間・一瞬・数刻・たまゆら・須臾しゅゆ・電光石火・はかない・あっと言う間・間髪を容いれず・迅速・速やか・立ち所に・即座・即刻・時を移さず・すぐさま・途端・たちまち・刻刻・刻一刻・時時刻刻・次第次第に・矢継ぎ早・波に乗る 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「ずいと」の意味・読み・例文・類語 ずい‐と 〘 副詞 〙① 力を入れて勢いよく一気に行なうさま、滞りなくまっすぐ動くさまを表わす語。[初出の実例]「うらをきりさかいてずいと全衣合縫ほどに」(出典:六物図抄(1508))「道倚(みちより)なしに、ずいとお宿へお帰り遊して」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)「ズイと一通り四辺(あたり)を見亘し」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)② 一つも残さないで全部にわたるさまを表わす語。[初出の実例]「あまりにいたいたしい事なれどもすいとしるすぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)二)「角から隅迄ずいと左様思召被下升う」(出典:続歌舞妓年代記(1907)三〇)③ とりすまして愛想のないさまを表わす語。つんと。[初出の実例]「ずいと済(すま)し込んで高慢の鼻うごかし」(出典:当世文学通(1889)〈内田魯庵〉)ずいとの補助注記「滑・浮世床‐二」の「両手で羽織の折返しをズウイとしごいて」などのように、強調して「ずういと」の形でも用いる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by