何分にも(読み)ナニブンニモ

デジタル大辞泉 「何分にも」の意味・読み・例文・類語

何分なにぶんにも

なんといっても。とにもかくにも。「何分にも昔の事なので思い出せない」
[類語]とにかく何しろ何せ何分なにぶんなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ畢竟ひっきょう結局矢張り所詮しょせんどの道何れにしても結句ついとどの詰まり詰まるところ帰するところせんずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道もはや遅かれ早かれ善かれ悪しかれすんでにほとんどすんでのことすんでの所どうにかこうにかどうにかやっとようやくなんとかかろうじてからくもやっとこさ間一髪危なくあわやすれすれようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにもやっとの事でまだしもまだえんやらやっとようよう危うく九死に一生を得るまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

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精選版 日本国語大辞典 「何分にも」の意味・読み・例文・類語

なにぶん【何分】 にも

  1. どんなふうにでも。
    1. [初出の実例]「社中諸邦への云訳には、此後何分にもいい給へ」(出典:俳諧・一字般若(1772))
  2. なんといっても。とにもかくにも。
    1. [初出の実例]「大さわぎと相成、何分にも引込、全快迄養生仕かね、当月朔日出勤仕候」(出典:鷹見泉石宛渡辺崋山書簡‐天保七年(1836)一二月一八日)

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