結局(読み)ケッキョク

デジタル大辞泉 「結局」の意味・読み・例文・類語

けっ‐きょく【結局】

[名]
囲碁で、1局を打ちおえること。終局
いろいろの経過を経て落ち着いた最後結末
「話は随分長かったが、要するに覚束おぼつかない―に陥ったのである」〈左千夫・春の潮〉
[副]いろいろなことがあったうえで、最後に落ち着くさまを表す。最終的には。つまるところ。結句。「あれこれやってみたが、結局だめだった」「二人は結局元のさやにおさまった」
[類語]結句つい畢竟ひっきょうとどの詰まり詰まるところ帰するところせんずるところ要するにどの道いずれ所詮しょせんどうせつまり矢張りいずれにしても挙げ句挙げ句の果てとうとういよいよ差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道もはやとにかく何しろ何せ何分なにぶん何分にもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれすんでにほとんどすんでのことすんでの所どうにかこうにかどうにかやっとようやくなんとかかろうじてからくもやっとこさ間一髪危なくあわやすれすれようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにもやっとの事でまだしもまだえんやらやっとようよう危うく九死に一生を得るまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

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精選版 日本国語大辞典 「結局」の意味・読み・例文・類語

けっ‐きょく【結局】

  1. [ 1 ]
    1. 囲碁を一番打ち終えること。終局。
      1. [初出の実例]「結局と云は、碁を打はててごばんをとりをさめた心ぞ」(出典:詩学大成抄(1558‐70頃か)五)
    2. 物事の終わり。はて。結末。
      1. [初出の実例]「一部の結局(ケッキョク)、作者の苦心、ここに説も竭すべからず」(出典読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺)
    3. ( ━する ) 物事を終わらせること。また、ある結果や結論に行きつくこと。
      1. [初出の実例]「開場よりの腹稿なれば第十五編に結局せん目論なり」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一一)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 物事がいろいろの曲折を経て最後のところへ落ちついたさまを表わす語。つまるところ。とどのつまり。とうとう。ついに。結句。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

結局の語誌

もとは[ 一 ]の意味であったが、江戸時代末期に[ 一 ]の意味に転用された。副詞用法はやや遅れて成立し、それ以前は詩歌の用語から転用した「結句」が使用されていた。→「けっく(結句)」の語誌

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普及版 字通 「結局」の読み・字形・画数・意味

【結局】けつきよく

ついに。

字通「結」の項目を見る

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