まあまあ(読み)マアマア

デジタル大辞泉 「まあまあ」の意味・読み・例文・類語

まあ‐まあ

《「まあ」を重ねた語》
[形動]十分ではないが、一応は満足できるさま。「―な出来」「客の入りは―だ」
[副]
に同じ。「彼にしては―よくやった」
とりあえずある事をするようにすすめるさま。まず。とにかく。「あいさつはあとにして、―お上がりください」
[感]
驚きや意外な気持ちを表す語。あらあら。おやおや。「―、よくいらっしゃいました」「―、こんなことをして」
相手を抑えなだめるときに用いる語。「―そう言うなよ」
[類語]まあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的どうにかこうにかどうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにもかすかすどうやらなんとかかんとかなんとかようやっとどうにかかろうじて辛くもそれなりやっとやっとこさようやくあやうく危なく増し次善そこそこまずまずセカンドベストベター及第無難副次的二次的二義的ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだえんやらやっとやっとのことでようようすんでのところ間一髪かつがつすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれほとんど

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精選版 日本国語大辞典 「まあまあ」の意味・読み・例文・類語

まあ‐まあ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「まあ[ 一 ]」を重ねた語 )
    1. 「まあ[ 一 ]」を強めたいい方。
      1. [初出の実例]「マアマアおいらに任しておきなよ」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)
    2. 「まあ[ 一 ]」を強めたいい方。
      1. [初出の実例]「マアマア かつがつ」(出典:詞葉新雅(1792))
      2. 「まあまあいい方だよ」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉八)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 極端に良くも悪くもないさま。不満足ながらの評価をこめていう。「今日の収穫はまあまあだ」
    1. [初出の実例]「渡者とは違って堅さうにも見えるから、まあまあと思って辛抱もしてゐたのが」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一一)
  3. [ 3 ] 〘 感動詞 〙 「まあ[ 二 ]」を重ねたもので、驚きの感情を表わす語。
    1. [初出の実例]「まあまあそちはけな者じゃ」(出典:浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)道中双六)

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