辛くも(読み)カラクモ

デジタル大辞泉 「辛くも」の意味・読み・例文・類語

からく‐も【辛くも】

[副]ぎりぎりのところで。「辛くも勝った」
[類語]えんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやく何とかかろうじて危うくすんでのところでやっとこさ間一髪危なくすんでのことあわや九死に一生を得るすれすれようようようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにもまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないまだしもまだいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれすんでにほとんど

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精選版 日本国語大辞典 「辛くも」の意味・読み・例文・類語

からく‐も【辛も】

  1. [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 形容詞「からい」の連用形助詞「も」の付いたもの ) つらくも。ひどくも。
    1. [初出の実例]「昔より言ひける言の韓国(からくに)の可良久毛(カラクモ)此処に別れするかも」(出典万葉集(8C後)一五・三六九五)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 副詞「からく」に、助詞「も」の付いてできたもの ) やっとのことで。かろうじて。
    1. [初出の実例]「情ある夫人の言添(ことばぞへ)に、純之助は辛(カラ)くも蘇生の息をば呴(つ)いた」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉八)

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