どうなりこうなり(読み)ドウナリコウナリ

デジタル大辞泉 「どうなりこうなり」の意味・読み・例文・類語

どうなり‐こうなり〔‐かうなり〕

[副]どうにかこうにか。どうやらこうやら。
「作の道も少しやりやしたから―まとまってはおりやすが」〈魯文安愚楽鍋
[類語]まだしもまだ曲がりなりにもえんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやくようようようやっと何とかかろうじてからくも危うくすんでのところやっとこさ間一髪どうかこうかかつがつどうやらこうやら危なくすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更まんざらでもないいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれほとんど

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精選版 日本国語大辞典 「どうなりこうなり」の意味・読み・例文・類語

どうなり‐こうなり‥かうなり

  1. 〘 副詞 〙 ( 副詞「どう」に助詞「なり」が付いた「どうなり」に、同様の構成の「こうなり」が付いてできたもの ) =どうやらこうやら〔詞葉新雅(1792)〕
    1. [初出の実例]「作の道もすこしやりやしたからどうなりかうなりまとまってはをりやすが」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)

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