デジタル大辞泉 「漸く」の意味・読み・例文・類語
ようやく〔やうやく〕【▽漸く】
1 長い間待ち望んでいた事態が遂に実現するさま。やっとのことで。「戦争が終わり
2 苦労した結果、目標が達成できるさま。かろうじて。何とか。「迷ったすえに
3 物事がしだいに進行して、ある状態になるさま。だんだん。
「人々は―に列を乱して」〈漱石・趣味の遺伝〉
4 ゆっくりと。おもむろに。
「―歩みて帰る」〈今昔・七・四四〉
[補説]「ややく」に「う」が加わったという説、「やくやく」の音変化とする説などがある。
[類語](1)(2)えんやらやっと・やっとのことで・どうにかこうにか・やっと・何とか・どうにか・かろうじて・からくも・危うく・すんでのところで・やっとこさ・間一髪・危なく・すんでのこと・あわや・九死に一生を得る・すれすれ・ようよう・ようやっと・どうかこうか・かつがつ・どうやらこうやら・曲がりなりにも・まあ・まあまあ・よっぽど・かなり・なかなか・わりあい・わりかた・わりかし・割に・比較的・まずまず・かすかす・どうやら・なんとかかんとか・そこそこ・それなり・増し・次善・可・セカンドベスト・ベター・及第・無難・ほどほど・捨てたものではない・