ともあれ

精選版 日本国語大辞典 「ともあれ」の意味・読み・例文・類語

と‐も‐あれ

〘副〙 (「ともあれかくもあれ」の変化したもの)
① 「…はともあれ…」の形で用いて、上の事柄にはかかわらない、問題にしないという気持を表わす。…は問題外として。ともかく。とにかく。とまれ。
名語記(1275)五「さもあれ、ともあれ、三文字の中のもあ反りて、ま也。れに合て、まれ也」
浮世草子好色一代男(1682)八「身共はともあれ、大坂のお客に」
② いずれにせよ。何はともあれ。ともかく。とにかく。とまれ。
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の散歩「兎もあれ直接自分の生命そのもののために結果を思はず活動する事が」

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デジタル大辞泉 「ともあれ」の意味・読み・例文・類語

と‐も‐あれ

[副]
いずれにせよ。とにかく。とまれ。「ともあれ今年も無事に終わった」
(「…はともあれ」の形で)上の事柄は別にして、一応の判断を述べるときに用いる。さておき。ともかく。とにかく。「成績ともあれ、よく努力した」
[類語]とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分にもなんにせよともかくともかくもとまれとにもかくにもそれはともあれ畢竟ひっきょう結局矢張り所詮しょせんどの道何れにしても結句ついとどの詰まり詰まるところ帰するところせんずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道もはや遅かれ早かれ善かれ悪しかれ

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