デジタル大辞泉 「突風」の意味・読み・例文・類語
とっ‐ぷう【突風】
[類語]風・
突然吹き始め短時間で収まる強い風。積乱雲に伴う強い上昇気流で発生する激しい渦巻きを「竜巻」といい、被害域は幅数十メートル~数百メートル、長さは数キロに集中する。台風や寒冷前線で大気が不安定な場合に発生し、気象現象としては規模が小さく、まれにしか発生しないため観測や予測が難しい。7~11月に多く発生する傾向がある。他にも積乱雲から吹き下ろす下降気流が地表に衝突し、水平に激しい空気の流れを起こす「ダウンバースト」などがある。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
それまで吹いていた平均風速と比較し、突然、風の強くなる現象をいう。ほかに、はやて、迅風(じんぷう)、陣風などの呼称がある。
アメリカではこの突然に風が変わるときの境を20秒以内とし、この場合をガストgust、20秒以上の場合をスコールsquallとよんで区別している。また突風としては毎秒8メートル以上の場合だけを考え、その場合に20秒以内に毎秒4~5メートルの風速を増せば、この場合を突風とよんでいる。
突風は、地上を吹く風ほどおこりやすい。その原因は、(1)地物などによる地表の凹凸によって、地物の上空を流れる気流に機械的な乱れが生ずること、(2)気温および風速の垂直方向の変化率の大小によって垂直方向の気流に転倒がおこることにある。突風とは反対に風が突然、無風状態になることをラルlullまたはネガティブ・ガストnegative gustという。地物の受ける風圧はラルの状態からしだいに風速を増し、ガストの状態に達するまでの間にもっとも強くなる。
[根本順吉]
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