(読み)カイ

デジタル大辞泉 「回」の意味・読み・例文・類語

かい【回】[漢字項目]

[音]カイ(クヮイ)(漢) (ヱ)(呉) [訓]まわる まわす めぐる かえる
学習漢字]2年
カイ
ぐるりとまわる。「回転回避迂回周回巡回旋回転回
順に送る。「回状回送回読回覧
元の状態に戻る。戻す。かえす。「回帰回収回春回答回復奪回撤回挽回
前の事を振り返る。「回顧回想
度。度数。「回数今回初回数回前回毎回
イスラム。「回教
(「かい」の代用字)体内に寄生する虫。「回虫
〈エ〉まわす。めぐる。めぐらす。「回向回心
[補説]「囘」は「回」の古字。
難読浦回うらみ回回教フイフイきょう

かい〔クワイ〕【回】

[名]
ある事柄を繰り返すときの、ひと区切り。回数。「を重ねる」
野球で、イニング。「早い
[接尾]助数詞。数または順序を表す語に付いて、度数または順序を表すのに用いる。「七裏」「次

わ【回/曲】

山裾・川・海岸などの曲がりくねった所。「かわわ(川曲)」「うらわ(浦回)」など、多く複合語として用いられる。
「あはれしや野焼にもれし峰の―のむら草がくれきぎす鳴くなり」〈永久百首

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精選版 日本国語大辞典 「回」の意味・読み・例文・類語

もとおしもとほし【回】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞もとおす(回)」の連用形名詞化 )
  2. もとおすこと。めぐらすこと。
  3. めぐり。まわり。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「礼記には、辺邑と云は九州の外を云、縁はもとをし也」(出典:清原宣賢式目抄(1534)三二条)
  4. もとおり(回)
    1. [初出の実例]「御狩場のま白の鷹のもとをしはうき世にめぐるしわざ成けり〈藤原家良〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)二)
  5. ( 「もとおし(回)の袍」の略 ) =ほうえき(縫腋)の袍
    1. [初出の実例]「ゑりもとをしに、かはをのたち」(出典:とはずがたり(14C前)三)

かいクヮイ【回】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 一定の事柄を継続、反復して行なう時、それを区切った一つのまとまり。「回を重ねる」
    1. [初出の実例]「王の他船を借んことを請けるが、この回の利なきを以て信用せられず」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉七)
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 数または順序に関する語に付いて、回数を表わすのにいう。
    1. [初出の実例]「其後帝王廿五代、星霜三百余回(さんびゃくよクヮイ)也」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐将赴成都草堂途中先寄厳鄭公詩〕

わ【回・曲】

  1. 〘 名詞 〙 山裾・川・海岸などのまがりくねったあたり。他の語の下に付けて用いることもある。「浦回(うらわ)」「川曲(かわわ)」など。
    1. [初出の実例]「あはれしや焼野にもれし峯のわの村草がくれ雉なく也〈源顕仲〉」(出典:永久百首(1116)春)

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栄養・生化学辞典 「回」の解説

 大脳半球を形成している隆起.表層部のみならず,溝を作っている壁や下部に隠れた部分も含めた名称

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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