デジタル大辞泉 「狂」の意味・読み・例文・類語
きょう〔キヤウ〕【狂】
「―と呼び、痴と
2 名詞の下に付いて、その事に熱中する人の意を表す。マニア。「競馬
[類語]物好き・酔狂・



に従い、
(こう)声。
は〔説文〕六下に「艸木
生するなり」とするが、卜文・金文の字形は、鉞頭の形である王の上に、
(止(あし))を加えた形。おそらく出行にあたって行われる呪儀で、魂振りの意があり、神の力が与えられるのであろう。秘匿のところでその礼を行うことを匡といい、神意を以て邪悪を匡(ただ)すことを匡正という。その霊力が獣性のもので、誤って作用し、制御しがたいものとなることを狂という。〔説文〕十上に「
犬(せきけん)なり」と
(か)み癖のある犬の名とするが、発狂・狂痴の状態をいう語である。〔書、微子〕「我は其れ狂を發出せん」、〔論語、公冶長〕「吾が黨の小子狂
、
然(ひぜん)として
を
す」、〔論語、子路〕「子曰く、中行を得て之れと與(とも)にせざるときは、必ずや狂狷(きやうけん)か」のように、古くから理性と対立する逸脱の精神として理解された。清狂・風狂なども、日常性の否定に連なる一種の詩的狂気を示す語であった。
・
の三字を収める。誑三上は「欺くなり」、
八上は「
行するなり」、
十下は「
るなり」とする。みな狂の声義を承ける。
声と同系の語である。
giuang、誑kiuang、
kuangは声義近く、惶・遑huangは同系の語。
は犬などが狂い廻ることをいう。国語の「くるう」は、くるくると回転する意である。
▶・狂挙▶・狂狂▶・狂愚▶・狂
▶・狂撃▶・狂蹶▶・狂譎▶・狂
▶・狂狷▶・狂言▶・狂瞽▶・狂顧▶・狂哭▶・狂子▶・狂死▶・狂恣▶・狂士▶・狂疾▶・狂者▶・狂
▶・狂縦▶・狂攘▶・狂刃▶・狂生▶・狂噬▶・狂説▶・狂走▶・狂譟▶・狂躁▶・狂草▶・狂賊▶・狂態▶・狂痴▶・狂蝶▶・狂直▶・狂騁▶・狂
▶・狂
▶・狂徒▶・狂怒▶・狂奴▶・狂鬧▶・狂濤▶・狂
▶・狂童▶・狂波▶・狂悖▶・狂吠▶・狂筆▶・狂
▶・狂夫▶・狂風▶・狂僻▶・狂
▶・狂暴▶・狂妄▶・狂勃▶・狂奔▶・狂名▶・狂薬▶・狂乱▶・狂瀾▶・狂
▶・狂惑▶
狂・吟狂・愚狂・古狂・荒狂・詐狂・詩狂・酒狂・唱狂・酔狂・清狂・疎狂・楚狂・
狂・譟狂・躁狂・痴狂・穉狂・
狂・
狂・頓狂・熱狂・悖狂・発狂・風狂・放狂・妖狂・佯狂・陽狂出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…精神の異常ないし病的状態は人類の歴史とともに古い。古代ギリシア・ローマの時代にはすでに,〈神聖病〉と呼ばれた癲癇(てんかん),黒胆汁の過剰によると説明されたメランコリア,狂乱状態を示すマニア,子宮(ヒュステラ)が体内で動き回る婦人病としてのヒステリーなどが知られていた。これらが〈精神病〉という総称のもとに体系化されるのは,精神医学がやっと自立の活動をみせる19世紀になってからで,〈精神病Psychose〉の語も1845年にウィーン大学のフォイヒタースレーベンE.von Feuchterslebenがその著《心の医学の教科書》で初めて使ったとされる。…
※「狂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...