隔靴搔痒(読み)かっかそうよう

四字熟語を知る辞典 「隔靴搔痒」の解説

隔靴搔痒

思いどおりにいかなくて、はがゆくじれったいこと。物事が不徹底で、核心にふれないこと。

[使用例] しかしたとえ、父が伯父に相談しているのが、母もしくは彼に対する頼みごとであったとしても、伯父には隔靴搔痒の正論で話すより仕方ない問題だった[坂上弘*日々の収拾|1970]

[使用例] 江分利は、その靴で捨てた煙草を踏み消そうとして、思わずキャッと言って飛びあがったことがある。この靴に関して言えば隔靴搔痒という言葉が蒼ざめてしまう[山口瞳*江分利満氏の優雅な生活|1963]

[解説] 「靴を隔ててかゆきをく(はいた靴の上から、かゆいところをかく)」という意味。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

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