精選版 日本国語大辞典 「縁・因・便」の意味・読み・例文・類語
よす‐が【縁・因・便】
〘名〙 (古くは「よすか」。「寄す処(か)」の意)
① 身や心を寄せて頼りとすること。ゆかりとすること。よりどころとすること。また、そのものや、こと。つて。よるべ。ちなみ。
※枕(10C終)二九二「もの知り、思ひ知りたる女の、心ありと見ゆるなど語らひて、あまた行くところもあり、もとよりのよすがなどもあれば、しげくも見えぬを」
③ てがかり。てだて。方法。
※仏足石歌(753頃)「人の身は得がたくあればのりのたの与須加(ヨスカ)となれり努め諸々進め諸々」
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