中心(読み)チュウシン

デジタル大辞泉 「中心」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐しん【中心】

1 まんなか。中央。「町の中心に公民館がある」「地域の中心」
2 物事の集中する場所。また、最も重要な位置にある物や人。また、その位置。「中心となって組織をとりしきる」「政治経済の中心をなす」
3 心のなか。心中。胸中。
「我―に満足を与えんも定かならず」〈鴎外・舞姫〉
4 重心のこと。「うまく中心をとって歩く」
5
㋐円周上・球面上のすべての点から等距離にある点。
㋑図形が点対称であるときの、その点。
[類語](1)真ん中・真ん真ん中・ど真ん中・中央・正中せいちゅう・中点・心しん・センター・ただなか・まっただなか・あいだ/(2)主しゅ・軸じく・要かなめ・柱はしら・中軸・枢軸・主軸・主体・主力・基幹・根幹・中枢・中核・核・コア・核心・焦点・目玉・基軸・心臓・髄・基本・要石・キーストーン・大本おおもと・基礎・根本こんぽん・基調・基底・根底・基もとい・土台・下地・初歩・いろは・ABC・基盤・基部・大根

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精選版 日本国語大辞典 「中心」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐しん【中心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① まんなか。中央。
    1. [初出の実例]「門の中心にあたる所に木をうふることははばかるべし」(出典:作庭記(1040頃か))
    2. [その他の文献]〔白居易‐雲居寺孤桐詩〕
  3. ② こころのそこ。むねのうち。心中(しんちゅう)。胸中。内心。
    1. [初出の実例]「被仰之事甚多、中心難忍者也」(出典:権記‐長保二年(1000)一二月二〇日)
    2. 「伝奏諸の憤を恐て、終に奏聞せざりければ、上天听を隔て中心の訴へ啓けず」(出典:太平記(14C後)一二)
    3. [その他の文献]〔詩経‐小雅・隰桑〕
  4. ③ 主だったものが集中する場所。また、非常に重要な所、もの、人。枢要。
    1. [初出の実例]「雖レ為二無勢一、中心之所レ之在二武衛一」(出典:吾妻鏡‐治承五年(1181)閏二月二三日)
  5. ④ =ちゅうしん(衷心)
    1. [初出の実例]「賤妾中心歓未レ尽、良人上馬遠従レ征」(出典:文華秀麗集(818)中・奉和春閨怨〈朝野鹿取〉)
    2. [その他の文献]〔論語‐学而〕
  6. ⑤ 数学用語。
    1. (イ) 円周上、または、球面上のすべての点から等距離にある点。
      1. [初出の実例]「日は緯星行輪中心に在りて、而して小界の中心に在らず」(出典:窮理通(1836)一)
    2. (ロ) 楕円、双曲線、楕円体などをある点に関して対称な図形と見たときのその点。
    3. (ハ) 群のすべての要素と交換可能な要素の全体の作る群。
  7. ⑥ 重心のこと。
    1. [初出の実例]「稍ともすると中心を失って倒れかかる」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中心」の意味・わかりやすい解説

中心
ちゅうしん
center

(1) 幾何学に関して 円,球,楕円,双曲線などの中心,反転の中心などがある。 (2) 群に関して 群 G において,すべての元 x ∈ G に対し,xc=cx であるような元 c の全体 C を G の中心という。すなわち,G のあらゆる元と交換可能な元全体から成る集合をいう。中心 C は,G の正規部分群となる。 (3) 環に関して 環 R の部分集合 S において,すべての元 x ∈ S に対し,xc=cx を満たすような元 c ∈ R の全体 C(S) を,環 R の中心という。中心 C(S) は R の部分環になる。

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普及版 字通 「中心」の読み・字形・画数・意味

【中心】ちゆうしん

まん中。また、心中。〔詩、王風、黍離〕行き(ゆ)くこと靡靡(びび)たり 中心へるが如し

字通「中」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の中心の言及

【群】より

…n≧2のとき,二つの場合(n=2で,Kの元数2または3)を除いて,G/Nは単純群である。
[中心]
 群Gにおいて,Z={x∈G|どんなy∈Gに対してもxy=yx}は正規部分群である。これをGの中心という。…

※「中心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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