疾風・早手(読み)はやて

精選版 日本国語大辞典 「疾風・早手」の意味・読み・例文・類語

はや‐て【疾風・早手】

〘名〙
① (「て」は風の意) 急に激しく吹き起こる風。陣風。しっぷう。はやてかぜ。はやちかぜ。はやちのかぜ。はやち。
※竹取(9C末‐10C初)「はやてもりうの吹かする也」
② (かかると直ぐ死ぬというところから) 疫痢異称
随筆塩尻(1698‐1733頃)六八「小児暴瀉し頓に死するもの多し、(府下の庸医はやてといふにや)」
③ 短期間に相場が激変すること。
※稲の穂(1842‐幕末頃)「多葉粉二三腹呑間に大高下来るを早手と言」
④ (疾風) 旧日本陸軍の四式戦闘機の通称。昭和一八年(一九四三)四月初飛行。単発単座。最大時速六二四キロメートル、航続距離一二五五キロメートル。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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