普及版 字通 「即」の読み・字形・画数・意味
即
常用漢字 7画
(旧字)
人名用漢字 9画
[字訓] つく・すなわち
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
旧字はに作り、皀(きゅう)+卩(せつ)。皀は(き)の初文。は文献に(き)に作り、盛食の器。皀の上に蓋(ふた)を加えると、(食)の字となる。卩は人の坐する形。食膳の前に人が坐する形は、すなわち席に即(つ)く意。左右に人が坐するときは(郷)、・の初文。〔説文〕五下に「にくなり」とする。〔段注〕に卩を節度・節食の意とするが、卩の声義をとる字ではない。すべてその位置に即き、その任に即くことをいう。遅滞なくそのあとで行動するので、即時の意となる。
[訓義]
1. つく、位や席につく。
2. いたる、ちかづく、したがう。
3. ちかい、ただちに。
4. 則と通じ、すなわち、あるいは、もしなどの副詞に用いる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 モシ・ツク・ツタフ・スナハチ・アヅカル・ナカバ・オモムク
[声系]
〔説文〕に声として(節)など二字を収める。は竹のふしの部分。卩をその形にみたてたのであろう。
[熟語]
即位▶・即▶・即刑▶・即景▶・即今▶・即死▶・即此▶・即使▶・即事▶・即時▶・即日▶・即叙▶・即真▶・即世▶・即政▶・即席▶・即▶・即答▶・即物▶・即便▶・即命▶・即目▶・即夜▶・即令▶・即決▶・即結▶・即刻▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報