日光[市](読み)にっこう

百科事典マイペディアの解説

日光[市]【にっこう】

栃木県北西部の市。1954年市制。市域の大部分は山地で,北西部に男体山など日光火山群,西の群馬県との境に白根山がそびえ,中央部を大谷(だいや)川が東流する。中心市街は782年勝道上人による二荒山開山以後開け,1617年日光東照宮が移されるに及び,その門前町として発展した。一方,市役所のある今市市街は諸街道の集中する宿場町,市場町として発展。山を隔てた足尾は銅山を中心に歴史を歩んできた鉱山町。中禅寺湖華厳滝(けごんのたき)戦場ヶ原,竜王峡など日光国立公園に属する自然や,東照宮,二荒山神社輪王寺(この2社1寺は1999年世界文化遺産に登録)などの観光資源が多い。また北西部には日光湯元温泉,鬼怒川温泉,川治(かわじ)温泉,奥鬼怒温泉郷などの著名な温泉が点在し,豊富な温泉資源を有する。明治初期には洋式ホテルが建てられ,1890年の国鉄日光線,1929年の東武日光線の開通によって観光地化が進んだ。日光市は第3次産業人口が65%(2005)を占める観光都市であるが,第2次産業人口も25%を占める工業都市でもある。製材,木工業が盛んで,漆器春慶塗(しゅんけいぬり)を特産。2005年に奥日光の湿地がラムサール条約登録湿地となる。2006年3月今市市,上都賀郡足尾町,塩谷郡藤原町,栗山村を編入し,市役所を旧今市市役所とした。東日本大震災で,市内において被害が発生。1449.83km2。9万66人(2010)。
→関連項目今市[発電所]下野国日光日光道中

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世界大百科事典 第2版の解説

にっこう【日光[市]】

栃木県西部の市。1954年市制。人口1万8874(1995)。市域の大部分は鬼怒川支流の大谷(だいや)川とその支流の流域にあり,南の一部は黒川流域に含まれる。90%以上が山地からなり,大谷川の北は日光火山群,南は足尾山地の北限にあたる。西部には,日光火山の主峰男体(なんたい)山があり,その南麓には中禅寺湖と湖から流出する大尻川(大谷川)にかかる華厳滝が,西麓には戦場ヶ原があり,景勝地に恵まれ日光国立公園の中心をなす。

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