零落(読み)レイラク

デジタル大辞泉 「零落」の意味・読み・例文・類語


れいらく【零落】[書名]

長田幹彦の小説。明治45年(1912)4月、「中央公論」誌に発表。

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精選版 日本国語大辞典 「零落」の意味・読み・例文・類語

れい‐らく【零落】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 落ちること。草木の花や葉が枯れ落ちること。散り落ちること。
    1. [初出の実例]「何因苦惜花零落、為三是微臣身職二拾遺一」(出典:菅家文草(900頃)五・春惜桜花)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐離騒〕
  3. ② おちぶれること。貧しくなること。おちぶれて地方にさまようこと。
    1. [初出の実例]「的皪貝歯、添レ露而咸零落」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. 「源家は運衰へて諸国に零落(レイラク)し」(出典:源平盛衰記(14C前)一四)
    3. [その他の文献]〔管子‐軽重己〕
  4. ③ 死ぬこと。死去。
    1. [初出の実例]「久在二外国一晩年帰学、知旧零落已無二其人一〈林娑婆〉」(出典:凌雲集(814))
    2. [その他の文献]〔曹丕‐与呉質書〕
  5. ④ 土地、建物などが荒れ果てること。荒廃すること。さびれること。また、器具・文書などが破損したり、散佚したりすること。
    1. [初出の実例]「先従壬申乱離已来、官書或巻軸零落、或部帙欠少」(出典:家伝(760頃)上)
  6. ⑤ 芸道や学術などがすたれること。
    1. [初出の実例]「家と申し、天下の歌人と申、此の両人如レ此題よみ違へてはいかが侍るべき由、殊に道の零落と覚えたり」(出典:東野州聞書(1455頃)二)
  7. ⑥ 乏しくなること。なくなること。
    1. [初出の実例]「もふおはちが零落(レイラク)した」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)初)

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普及版 字通 「零落」の読み・字形・画数・意味

【零落】れいらく

うらぶれる。また、死。魏・曹植〔篌引〕楽府 生きては屋に存して處(を)るも 零しては山丘に歸す 先民、誰(たれ)か死せざらん 命(めい)を知らば、復(ま)た何ぞ憂へん

字通「零」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の零落の言及

【ウスペンスキー】より

…いとこの作家ウスペンスキーNikolai V.Uspenskii(1837‐89)の影響もあって,1862年に作家活動に入る。ゴーゴリ以来の自然派のリアリズムの伝統をひきつぎ,農村や都会の片隅に生きる下層民の悲惨な生活を描いた《村の出合い》(1865),《ラステリャーエワ街の風俗》(1866),《零落》(1869)などの作品を,当時の民主派の雑誌に発表し,高い評価を受ける。70‐80年代には,N.K.ミハイロフスキーをはじめとするナロードニキ思想家たちと交わり,農奴解放後の民衆の生活の実態を調査すべく,多くの地方を遍歴,セルビア,ブルガリアにまで赴いた。…

※「零落」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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