高山[市](読み)たかやま

百科事典マイペディア 「高山[市]」の意味・わかりやすい解説

高山[市]【たかやま】

岐阜県北部の市。1936年市制。飛騨地方のほぼ中央,宮川沿いの高山盆地にある中心市街は金森氏の城下町で,江戸後期は天領。すぐれた風光と碁盤目形の街路などから小京都といわれる。高山本線,東海北陸自動車道が通じ,木工業が盛んで,合板,家具などを産し,一位細工や飛騨春慶塗を特産。東部に新穂高温泉や平湯温泉をはじめとした奥飛騨温泉郷があり,乗鞍岳白川郷などへの観光基地となっていて,4月と10月の年2回行われる高山祭は有名。飛騨国分寺の塔跡(史跡)と大イチョウ(天然記念物),陣屋跡(史跡),民家の日下部(くさかべ)邸など多くの史跡,文化財があり,朝市も有名。合併に伴い,市の面積は日本一となり,大阪府や香川県の面積をも上回った。2005年2月大野郡久々野町,丹生川村清見村荘川村宮村,朝日村,高根村,吉城郡国府町,上宝村編入。2177.61km2。9万2747人(2010)。
→関連項目春慶塗高山本線浜松[市]

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