ぱちぱち(読み)パチパチ

デジタル大辞泉 「ぱちぱち」の意味・読み・例文・類語

ぱち‐ぱち

[副](スル)
物を続けざまに打ち合わせる音を表す語。「ぱちぱち(と)拍手する」
物が続けざまにはねたりはじけたりする音を表す語。「たき火がぱちぱち(と)燃える」
続けざまにカメラシャッターを切るさま。「会見模様ぱちぱち(と)カメラに収める」
しきりにまばたきするさま。「目をぱちぱちさせる」
[類語](1かちかちちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちゃかちゃかちりこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがん/(2ぼうぼうめらめら炎炎かっかかっとかんかんぼっとぱっとぽっぽ猛火烈火炎上大火火の海丸焼け全焼火だるま燃え盛る燃え広がる燃え上がる燃え立つ/(4ぱちくりまばたくまたたまじろぐしばたたくぱちつかせるしょぼしょぼきょときょときょろきょろぎょろぎょろじろじろじろりきょろりぎょろりそわそわ

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精選版 日本国語大辞典 「ぱちぱち」の意味・読み・例文・類語

ぱち‐ぱち

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 続けざまに響く鋭く小さい音を表わす語。
(イ) 火の強くはぜて燃える音。また、放電などの音。
咄本聞上手(1773)戸棚「ぐゎらぐゎら、ぴかりぴかり。〈略〉『アレまたパチパチぱちと鳴ってくる』」
(ロ) 扇を打つ音、碁石を打つ音、そろばんを使う音、また、かたくて軽いものが当たる音など。
※洒落本・百安楚飛(1779)「扇子の音のぱちぱちすると」
※俳諧・八番日記‐文政四年(1821)九月「ぱちぱちは栗としらるる雨夜哉」
(ハ) 拍手の音。
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上二「坐上拍手の声、パチパチパチ」
(ニ) カメラのシャッターを切る音。
※解体の日暮れ(1966)〈杉浦明平〉一二「写真をパチパチとる」
② しきりにまばたきをするさまを表わす語。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉二「藻をかつぎたるかいるのごとく目をぱちぱちしてうめく処ろへ」
③ 細かい模様のさまなどを表わす語。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上「着付はぱちぱちとした小紋太織の綿あつなる布子

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