一息(読み)ヒトイキ

デジタル大辞泉 「一息」の意味・読み・例文・類語

ひと‐いき【一息】

1 一度息をつくこと。一呼吸。また、ひとやすみ。「一息入れる」「これで一息つける」
2 一呼吸するだけの短い間。一気。「ぐっと一息で飲み干す」
3 仕事などを休まずにやってしまうこと。「一息に書きあげる」
4 すこしの努力。ひとがんばり。「もう一息で頂上だ」
[類語](2)少ない・少し・少しく・少少・ちょっと・ちょいと・ちと・ちっと・ちょっぴり・いささか・いくらか・いくぶん・やや・心持ち・気持ち・多少・若干・二三・少数・少量・僅僅・わずか・数えるほど・たった・ただ・たかだか・しばらく・なけなし・低い・手薄・少なめ・内輪・軽少・軽微・微弱・微微・微少・僅少・些少・最少・微量・ちびちび・一つまみ・一握り・一抹・紙一重・雀の涙・鼻の差・残り少ない・ちょこっと・ちょこんと・ちょっこり・ちょびちょび・ちょびっと・ちょぼちょぼ・ちょろり・ちょんびり・ちょんぼり・ちらり・爪の垢・小口・ささやか・寸毫・プチ/(3)一気に・一挙に・一気呵成・一度に・一斉・一時いちじに・一時いちどきに・一遍に・一足飛び・等しい・共に・同時に

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精選版 日本国語大辞典 「一息」の意味・読み・例文・類語

ひと‐いき【一息】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ひと呼吸。ひと呼吸するだけの短い間。また、ひと休み。
    1. [初出の実例]「寄手の大勢進兼て〈略〉一気(ヒトイキ)休てぞ支へける」(出典:太平記(14C後)一七)
  3. ② ( 形動 ) 一気に事を行なうこと。休まず立て続けに努めること。また、一続きに事を行なうさま。
    1. [初出の実例]「城をば一息(イキ)に攻落すべかりしを」(出典:太平記(14C後)二九)
    2. 「猛烈で一息(ヒトイキ)な死に方がしたいんですもの」(出典:行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄)
  4. ③ 少しの努力。ひとふんばり。
    1. [初出の実例]「最(もう)一息(ヒトイキ)威が付いての」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下)
  5. ④ ひところ。一時。
    1. [初出の実例]「ひといき ひと比なり」(出典:浪花聞書(1819頃))

いっ‐そく【一息】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 一回息を吐いて、吸うこと。一呼吸。ひといき。また、ごく短い時間のたとえにいう。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔陸雲‐歳暮賦〕
  3. ② ( 「に」を伴って副詞的に ) あいだをおかず、一気にものごとをおこなうさま。ひといき。
    1. [初出の実例]「湯をわかすにもはったとつをう火をたいて一そくにわかすがよいぞ、薬を煎ずるにも火をつをうして一そくに煎ずるがよい」(出典:玉塵抄(1563)三八)

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