へいへい(読み)ヘイヘイ

デジタル大辞泉 「へいへい」の意味・読み・例文・類語

へい‐へい

[感]応答の語「へい」を重ねた語。相手を敬いながら気軽に相づちを打ったり承知の意を表したりする。「へいへい、かしこまりました」
[副](スル)卑屈な態度で言いなりになるさま。ぺこぺこと相手にこびへつらうさま。「いつもへいへいしている腰巾着」
[類語]びへつらうびるへつらうおもねる取り入るごますり阿諛あゆおためごかし卑屈取り巻くこびを売る胡麻ごまをする鼻息をうかがう太鼓を叩く機嫌を取る尻尾を振る歓心を買う色目を使う秋波を送る気を引く気を持たせる調子を合わせる追従ついしょうおべっかおべんちゃら諂巧てんこう諂阿てんあ諂曲てんごく諂笑てんしょう諂媚てんび諂諛てんゆ阿付迎合へいこらぺこぺこ曲学阿世味噌を意を迎える勿体臭い勿体ぶる気取る澄ます格式張る見栄を張る虚勢を張る体裁振る背伸び御大層らしい大層らしい仰仰しい誇大大袈裟おおげさオーバー大層事事ことごとしい大仰おおぎょう針小棒大尾鰭おひれを付ける思わせ振りしなを作る大人振る見せ掛け見せ掛ける行い澄ます取り澄ます飾り気虚栄自意識過剰お高くとまるお高い芝居がかる猫かぶり猫をかぶるもっともらしい

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精選版 日本国語大辞典 「へいへい」の意味・読み・例文・類語

へい‐へい

[1] 〘感動〙 応答のことば「へい」を重ねた語。気軽に応じたり、恐縮したり、いいなりになったりする時に用いる。へえへえ。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)四「ヘイヘイ是は麁相申ました」
[2] 〘副〙 人にへつらったり、いいなりになったりするさまを表わす語。へえへえ。
日本下層社会(1899)〈横山源之助〉三「国から書面来れば如何のかうのと一々尋ね、唯々(ヘイヘイ)して居れば頼みもせぬのに手紙を読んでやると謂うて」

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普及版 字通 「へいへい」の読み・字形・画数・意味

】へいへい

かばう。〔史記、樊伝〕亞(あほ)(増)謀りて沛劉邦)をさんと欲し、項をして劍を拔き坐中にはしめ、沛たんと欲す。項伯常に之れをす。~、直ちに(つ)きて入る。

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】へいへい

魚がおよぐ。晋・潘岳秋興の賦〕秋水涓涓(けんけん)たるに澡(あら)ひ、游(いういう)のたるを玩(もてあそ)ぶ。山川の阿(くま)に逍遙し、人(じんかん)の世に放曠(はうくわう)せん。

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】へいへい

茂るさま。

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