鼬ごっこ(読み)イタチゴッコ

デジタル大辞泉 「鼬ごっこ」の意味・読み・例文・類語

いたち‐ごっこ【×鼬ごっこ】

子供遊戯の一。二人が「いたちごっこ、ねずみごっこ」と唱えながら、互いに相手手の甲をつねって自分の手をその上にのせ、それを交互に繰り返す遊び。
1の遊びはきりがないところから》互いに同じようなことをいつまでも繰り返すだけで、決着がつかないこと。「鼬ごっこの愚かしい議論」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鼬ごっこ」の意味・読み・例文・類語

いたち‐ごっこ【鼬ごっこ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いたちこっこ」とも。「ごっこ」は「事」を意味する幼児語 )
  2. 子供の遊戯の一つ。何人かで向かい合って、互いに「いたちごっこ、ねずみごっこ」と唱えながら、相手の手の甲をつまみながら順次にその手を重ねてゆく遊び。鼠ごっこ鼬ごっこ。ねずみごっこ。
    1. [初出の実例]「いが栗を鼬こっこでつまみ上げ」(出典:雑俳・柳多留‐四二(1808))
  3. 互いに同じようなことをしあって、なかなか埒があかないこと。愚かしい繰り返しをすること。〔語彙(1871‐84)〕
    1. [初出の実例]「自分より下に向て威張れば上に向ては威張られる。鼬(イタチ)こっこ鼠こっこ」(出典福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉老余の半生)

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世界大百科事典(旧版)内の鼬ごっこの言及

【イタチ(鼬)】より

…また各地でこれが表口から家に入るのを凶,裏口から入るのを吉とするのも,神霊の使者のように感じられたからと考えられる。ことにイタチが群れをなすことは災いの前兆とされ,それをまねた子どもの遊びが〈いたちごっこ〉という終りのない形式で災異をはらおうとしたものと解される。【千葉 徳爾】。…

※「鼬ごっこ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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