デジタル大辞泉
「二」の意味・読み・例文・類語
ふた【二】
1 に。ふたつ。数値を読み上げるときなどに、二の数を間違いなく伝えるために用いる。「二百二十二円なり」
2 に。ふたつ。名詞または動詞の連用形の上に付いて、複合語として用いる。「二親」「二包み」
ふ【▽二】
に。ふたつ。声に出して数をかぞえるときにいう語。ふう。「ひ、二、み、よ」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ふた【二】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの二。ふたつ。ふう。ふ。
- [初出の実例]「一(ひと)二(フタ)三(み)四(よ)五(いつ)六(むに)七(なな)八(や)九(ここの)十(たりや)」(出典:年中行事秘抄(12C末)鎮魂祭歌)
- [ 2 ] 〘 造語要素 〙
- ① 二つ。名詞・助数詞の前に直接付けて用いる。聞き違いを防ぐために漢語の「二(に)」の代わりに用いることもある。「二皿(ふたさら)」「二棟(ふたむね)」「二重(ふたえ)」「一〇二円(ひゃくふたえん)」
- [初出の実例]「玉匣あけつるほどのほととぎすただふたこゑもなきてこし哉〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)夏・一七八)
- ② 動詞の前に付けて、動作が二回行なわれることや動作者が二人(二つ)あることを表わす。
- [初出の実例]「み谷 布多(フタ)渡らす 阿治志貴 高日子根の神そ」(出典:古事記(712)上・歌謡)
- ③ 「ふたの(二幅)②」の略。
- [初出の実例]「おなじくは女の為なるさし櫛。ひぢりめんのふたをして」(出典:浮世草子・西鶴置土産(1693)五)
に【二・弐】
- 〘 名詞 〙
- ① 数の名。一に一を加えた、一の次の数。ふたつ。ふた。ふう。
- [初出の実例]「一二の目のみにはあらず五六三四さへありけり双六の采(さえ)」(出典:万葉集(8C後)一六・三八二七)
- [その他の文献]〔論語‐公冶長〕
- ② 一の次の順位にあること。事柄の順序を表わす。二番目。第二番。つぎ。あと。
- [初出の実例]「陽成院の二のみこ、後蔭の中将のむすめにとしごろすみたまひけるを」(出典:大和物語(947‐957頃)二三)
- ③ ( 弐 ) 大宰府の次官。大弐、少弐の別がある。〔令義解(718)〕
- ④ 「に(二)の糸」の略。
- [初出の実例]「勿論三が下るものやら二が上るものやら、節は伸すもんだか縮めるもんだか、少しも知らない」(出典:湯島詣(1899)〈泉鏡花〉二七)
ににろく‐じけん【二・二六事件】
- 昭和一一年(一九三六)二月二六日早朝、武力による国内改革を企図した皇道派青年将校らが起こした事件。首相官邸・警視庁などを襲い、内大臣斎藤実・大蔵大臣高橋是清・教育総監渡辺錠太郎を殺害、侍従長鈴木貫太郎に重傷を負わせ、陸軍省・参謀本部・国会・首相官邸などを含む永田町一帯を占拠した。翌日戒厳令が公布され、鎮圧された。将校の大半は死刑。事件後、統制派軍部の政治発言力は著しく強化し、軍部独裁に進んだ。
にいち‐スト【二・一スト】
- ( ストは「ストライキ」の略 ) 昭和二二年(一九四七)二月一日に予定されたゼネラルストライキ。官公庁労働組合が中心となって、労働組合員約六〇〇万人参加の下に計画されたが、スト直前の一月三一日、在日占領軍総司令官マッカーサーの禁止命令によって中止された。
ふう【二】
- 〘 名詞 〙 ( 「ふ(二)」の変化した語 ) 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの二。ふた。
- [初出の実例]「君か代は長の数よむひいふうみい〈西鶴〉 たはね木をつむ高き屋の内〈西吟〉」(出典:俳諧・西鶴五百韻(1679)何鞠)
ふ【二】
- 〘 名詞 〙 ( 「ふた(二)」の変化した語 ) 物の数を、声に出して唱えながら数えるときの二。ふう。〔名語記(1275)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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「二」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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