ぞっと(読み)ゾット

デジタル大辞泉 「ぞっと」の意味・読み・例文・類語

ぞっ‐と

[副](スル)寒さや恐怖などのために、また、強い感動を受けて、からだが震え上がるさま。「ぞっと寒気をおぼえる」「今地震が来たらと思うとぞっとする」「ぞっとするほど美しい顔立ち」
[類語]総毛立つ背筋が寒くなる肌に粟を生じる身の毛がよだつ鳥肌が立つひやりとひやっと冷や汗冷汗三斗寒心慄然びくっとぎっくりどきんどきどきどきっとはらはらあっとはっとぎょっとぎくりとどきりとびくりわなわながたがたがくがくぶるぶるひくひくびくびくぴくぴくぴくりまがまがしいいまわしいいとわしいおぞましいうとましい忌む嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい憎たらしい憎憎しい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう苦り切る眉をひそめる鼻持ちならないうとむうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしいきしょい気色が悪い気味が悪い気味悪い底気味悪い薄気味悪い気持ち悪い虫唾むしずが走る反吐へどが出るきもいグロいおどろおどろしい不気味不快不愉快鼻に付くうっとうしいむかつくむしゃくしゃくしゃくしゃ不興不機嫌薄ら寒いうそ寒い胸が悪い胸糞が悪い心外苛立たしいうらめしいしかめっ面渋面しぶつらしかめるひそめるひそみ顰蹙ひんしゅく苦る辟易うるさい嫌がる嫌気が差すいと蛇蝎視だかつし唾棄倦厭けんえん迷惑背筋が凍る

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精選版 日本国語大辞典 「ぞっと」の意味・読み・例文・類語

ぞっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 恐ろしさで身の毛がよだつさま、極度の恐怖から、からだがふるえあがるような感じのするさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「鬼といふ声に、そっとして帰らせらる」(出典:御伽草子・福富長者物語(室町末))
    2. 「酒の酔も醒め、ゾッと総毛だって」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉七)
  3. 美しいものに出あったりして、強い感動が身内を走り抜けるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「肴舞鏱馗の精霊あらはれて ぞっとするほどきれな小扈従〈素玄〉」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)上)
  4. 寒さでからだがふるえあがるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「木の葉衣をかさね着の袖 山姫もそっとする程立すかた」(出典:俳諧・独吟一日千句(1675)第四)

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