精選版 日本国語大辞典「幾何・幾許」の解説
いくば‐く【幾何・幾許】
〘名〙
① 数、量、程度などの不明であることを表わす。どれほど。いくらぐらい、どのくらい。また、それのはなはだしいこと。副詞的にも用いる。
※万葉(8C後)八・一六五八「わが背子と二人見ませば幾許(いくばく)かこの降る雪のうれしからまし」
② 下に打消の表現を伴って、数、量、程度などが、それほどはなはだしくないことをあらわす。どれほども。それほど。いくらも。
※万葉(8C後)九・一八〇七「幾時(いくばく)も生けらじものを」
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