一途(読み)イチズ

デジタル大辞泉 「一途」の意味・読み・例文・類語

いち‐ず〔‐ヅ〕【一▽途】

[名・形動]
1 他を考えないで、一つのことに打ち込むこと。また、そのさま。ひたすら。ひたむき。「一途に思いつめる」「学問一途の人」
2 一つの方法。
「偽って申す条…謀はかりごとの―たれば」〈太平記・三〇〉
→ひたすら[用法]
[類語]ひたすら・ひたむき・一筋・ただ・ただただ・専一・ひとえに・一心・一念・一路・一散・一目散・一直線・一本槍・一点張り・一辺倒・一意専心・営営・せっせ・遮二無二・無二無三・がむしゃら・一心不乱・脇目も振らず・直線的・まっしぐら・直情径行・まっすぐ・猪突猛進・ストレート・しゃかりき・しゃにむに・無心・粉骨砕身・無我夢中・熱中・夢中・専心・専念・没入・没頭・没我・傾注・傾倒・我を忘れる・根こんを詰める・身を入れる・身を砕く・心血を注ぐ

いっ‐と【一途】

《ひとすじの道の意から》
1 一つの方法・手段。「ただ攻撃の一途あるのみ」
2 もっぱらその方向ひとすじ。「増加の一途をたどる」
3 二つ以上のものが合一すること。「官武一途」

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精選版 日本国語大辞典 「一途」の意味・読み・例文・類語

いっ‐と【一途】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 「一筋の道」の意から ) それしかないと思われる一つの方針、方法。また、その決定。
    1. [初出の実例]「引付勘録事、止二二途三途一、可レ勘二申一途一」(出典:近衛家本追加‐弘安七年(1284)八月一七日)
    2. 「只速に人事を尽して民心を安定するの一途あるのみ」(出典:帝都復興に関する詔書‐大正一二年(1923)九月一二日)
    3. [その他の文献]〔劉峻‐弁命論〕
  3. ② 二つ以上のものが一致すること。一つにまとまること。
    1. [初出の実例]「然依二輔佐之遠慮一有二和睦之一途一」(出典:三島社文書‐応永七年(1400)六月一五日・源満兼願文)
  4. ③ ただ一つの方向。
    1. [初出の実例]「難局を打開し戦捷の一途に邁進するを要す」(出典:歩兵操典(1928)綱領)

いち‐ず‥ヅ【一途】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 一つの方法。特に仏語としては、悟りを求める一つの方法。
    1. [初出の実例]「但於二理即位一妙覚仏成道云事、実一途教門也」(出典:三十四箇事書(1250頃))
    2. [その他の文献]〔安楽集‐上〕
  3. ② ( 形動 ) 他のことを顧みないで、一つの方針または事柄に向かってゆくこと。また、その方針や事柄、およびそのさま。
    1. [初出の実例]「各死罪に行はるべしと評定一途(ヅ)に定て」(出典:太平記(14C後)二)
    2. 「松風を助んと、一づにしあんきわめしが」(出典:浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)二)
    3. 「分別も用捨も何も無く、一図の悲歎に沈むで」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)

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普及版 字通 「一途」の読み・字形・画数・意味

【一途】いつと

ひとすじ。ひとつの方法。元・呉澄〔人の武昌に遊ぶを送る〕詩 夫として、四に志す 俗士拘拘として、一を守る

字通「一」の項目を見る。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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