格(論理学)(読み)かく(英語表記)figure

翻訳|figure

日本大百科全書(ニッポニカ) 「格(論理学)」の意味・わかりやすい解説

格(論理学)
かく
figure

伝統的論理学では定言三段論法媒概念位置によって四つ種類に分け、この種類を「格」という。たとえば、
 すべてのMはPである
 すべてのSはMである
 ゆえにすべてのSはPである
という形式による論法は、第一格であるといわれる。この形式では媒概念Mが第一前提の主語、第二前提の述語になっている。第一、第二前提の両方で述語になっている論法が第二格、両方で主語になっている論法が第三格、第一前提で述語、第二前提で主語になっている論法が第四格である。

吉田夏彦

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android