駒ヶ岳(読み)コマガタケ

デジタル大辞泉 「駒ヶ岳」の意味・読み・例文・類語

こま‐が‐たけ【駒ヶ岳】

北海道南西部、内浦湾南方のコニーデ式火山。標高1131メートル。寛永17年(1640)以降たびたび噴火、昭和4年(1929)にも大爆発があった。渡島おしま富士。渡島駒ヶ岳。北海道駒ヶ岳。
秋田県東部仙北市にある二重式火山。標高1637メートル。昭和45年(1970)噴火。高山植物が豊富。秋田駒ヶ岳
新潟県南東部、越後山脈の主峰。標高2003メートル。八海山中ノ岳とともに越後三山の一。越後駒ヶ岳魚沼駒ヶ岳
福島県南西部、尾瀬沼の北方にある山。標高2133メートル。会津駒ヶ岳
神奈川県南西部、箱根山中央火口丘。標高1350メートル。箱根駒ヶ岳。駒形山。
山梨・長野の県境の山。赤石山脈北部の高峰。標高2967メートル。甲斐駒ヶ岳。甲斐駒。白崩山しろくずれやま。東駒。
長野県南西部、木曽山脈の主峰。標高2956メートル。木曽駒ヶ岳。木曽駒。西駒。
富山県東北部、黒部市と魚津市の境にある山。標高2003メートル。越中駒ヶ岳

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日本歴史地名大系 「駒ヶ岳」の解説

駒ヶ岳
こまがたけ

渡島半島の中央から東に延びる亀田かめだ半島の付根にそびえる山。渡島富士とよばれる。山裾は内浦湾(噴火湾)の南岸に緩やかに流れ下る。標高一一三一メートルの成層活火山で、山頂を基点に亀田郡七飯ななえ町、茅部かやべ鹿部しかべ町・砂原さわら町・もり町の二郡界、四町の境界となっている。山容は南西にけんヶ峯(一一三一メートル)が天を突き、東側にある火口の南に馬ノ背うまのせが延び、南東に隅田すみた(八九二・二メートル)、さらに南東の山麓に東円ひがしまる(四八一メートル)が広大な裾野を延ばしている。剣ヶ峯の北に駒ノ背こまのせがあり、その北東に明治火口・安政火口・昭和火口が続き、火口北壁となる砂原岳(一一一三・二メートル)がそびえる。剣ヶ峯の北に西円山(五二八メートル)がある。活火山Aランクとして常時観測火山に指定されている。大沼おおぬま国定公園の一部をなし、南麓にある堰止湖大沼・沼・蓴菜じゆんさい沼の景勝は新日本三景の一。山頂馬ノ背の眺望は約二〇キロ先に函館山をながめ、はるか海峡の左に下北、右に津軽半島をみる。北側は視界に内浦湾と対岸室蘭の港町と胆振・日高の山々、西側は茅部・山越やまこしと檜山の連峰をみる。

駒ヶ岳
こまがたけ

胆沢郡金ヶ崎かねがさき町と和賀郡和賀町の境界にあり、標高一一二九・八メートル。駒形こまがた山・馬峰まみね山ともいう。焼石やけいし火山群に属し、輝石安山岩からなり、北麓の夏油げとう川沿いの和賀町に夏油温泉、東麓の金ヶ崎町高野こや原・ろく原などを含む扇状地が広がっている。栗駒くりこま国定公園の一環をなしている。登山路は和賀町岩崎いわさき口、金ヶ崎町高野原口・同永岡ながおか口の三路がある。駒ヶ岳や周辺の経塚きようづか(一三七二・六メートル)鷲ヶ森わしがもり(一二〇七・四メートル)鞍掛森くらかけもり(九四一・八メートル)などの諸山はともに旧噴火山の外輪山で、夏油温泉は旧噴火口の一部に湧出したものとの説がある。これから考えて駒形山の称は、これらの山々の総称で、現在駒ヶ岳山頂にある駒形神社奥宮(近世の称は馬頭観音堂)が古くは龍頭山馬峰寺ともいわれ、初め経塚山(大日岳ともいう)に鎮座していたと伝えるのは、経塚山がこれら諸山のなかで最高峰であったためと思われる。

駒ヶ岳
こまがたけ

白州町と長野県にまたがる山。標高二九六五・六メートル。甲斐駒あるいは甲斐駒ヶ岳の呼称が一般的。全山が花崗岩からなり、山容は峻厳でとくに山頂部は鋭利な円錐形の岩塊をなす。南アルプス諸峰のなかでもひときわ目立つ存在である。山名の由来について文献の記すところをみると、聖徳太子にまつわる伝聞を載せるものが多い。「相伝豊聡王所畜驪駒飲是渓而生」(峡中紀行)、「聖徳太子、金蹄駒を召され、此絶頂に降り玉ふ」(裏見寒話)、「厩戸王ノ驪駒此山ニ産育セルコトヲ俚説ニ伝タリ」(甲斐国志)、「古時厩戸王の麗此山中より出しと云伝ふ」(甲斐叢記)などであるが、馬と聖徳太子が密接に関係するのは、馬と厩戸王(聖徳太子)との音が同じ響きを有するところからくる後世の解釈にほかならない。

駒ヶ岳
こまがだけ

魚津市と宇奈月うなづき町にまたがり、立山連峰の北部にそびえる。標高二〇〇二・五メートル。「三州測量図籍」に位置が明記され、「三州地理志稿」は「黒部川陀志乃だしの谷ノ水源ニ在リ」と記す。新川にいかわ沼保ぬまのほ(現朝日町)の十村役伊東彦四郎は、この山にちなみ庵室を駒峯くほう庵と号したという。京都の国学者富士谷御杖は彦四郎の話を聞いて文政四年(一八二一)に「駒峯の記」を著し、「駒がたけといふ山はたち山のねつづきにて、よつの時おなじからぬながめ、こと山にまされるを、ふりつもれる雪の消残りたるが駒のかたちしたるぞ此山の名のことのもとなるとなむ」と記し、残雪に基づく山名由来に興味を示した。

駒ヶ岳
こまがたけ

岩手郡の北西部に位置し、岩手・秋田両県にまたがるコニーデ式の休火山。那須火山帯に属し、秋田駒の名でも知られる。女目おなめ(一六三七・四メートル)(一六二三メートル)(一五一三メートル)などからなる火山群の総称。正保国絵図に駒ヶ嶽とみえ、北側に山が描かれ「二階ハブ」とある。山名の由来は、春五月から六月にかけて、山腹の残雪の姿を奔馬に見立てたものという。「奥々風土記」に「雄駒箇嶽」とみえ、「雫石里の正西、群山の中に立て、国見峠につゝきたる、是もいみしき高山なれは、つねに雪いと白く降れり」などとある。「邦内郷村志」に雄駒嶽とみえ、「城府正西岩手郡滴石税官所鷲嶺山西、里人相伝、此山中魍魎鬼類之棲処、甚多怪異、故自昔至于今、無登山而見其境者、尋常人間不通之地也、最峻高絶壁四時有雪、自是羽州秋田堺」などと記す。

駒ヶ岳
こまがたけ

ひうちヶ岳の北東方にそびえ、檜枝岐村のほぼ中央部に位置する。標高二一三二・四メートル。東側を檜枝岐川が北東流し、川沿いに集落がある。山頂付近に池塘があり高山植物が多い。山容が美しく、残雪期に駒の形の雪形がみられる。「会津風土記」に「五峯綿延五十里許、残雪成駒様」とあり、「会津鑑」にも同様の記述がある。異称として会津駒ということもある。南の鞍部に大津岐おおつまた峠があり、大津岐川沿いに下って只見ただみ川に出る。

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改訂新版 世界大百科事典 「駒ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

駒ヶ岳 (こまがたけ)

北海道南西部,渡島(おしま)半島の東岸にある火山。渡島富士とも呼ばれる。標高1131m。室蘭市のチキウ岬と相対して内浦湾を抱く位置にある。完新世に生成され,輝石安山岩質溶岩と砕屑物(さいせつぶつ)から構成される円錐形の成層火山であるが,その頂部は破壊されている。歴史時代にもたびたび活動し,安山岩質軽石を大量に噴出する激しい噴火を繰り返している。1640年(寛永17)には,山頂が崩壊して東に開いた直径2kmの馬蹄形の火口を作り,崩壊物が内浦湾になだれ込んで津波を起こしたため,700人余りが溺死し,次いで軽石噴火により山麓は厚い降下軽石に覆われた。1694年(元禄7)にも大噴火があり,また1856年(安政3)には,軽石流が南麓に流下して20余人が犠牲となり,火口内に小円頂丘を生じた。1929年軽石流が流下するとともに南東方に噴出した降下軽石が降り,火口から11kmの鹿部(しかべ)ではその厚さが1m以上も積もった。この噴火で2人が死亡し,山林,漁業も甚大な被害をうけた。42年の爆発では,山頂の火口内に延長1.6kmの割れ目を生じた。

 南側の山麓には,かつての活動による火山泥流や崩壊物によって大小無数の流れ山ができ,大沼,小沼,蓴菜(じゆんさい)沼をせき止めている。ここは駒ヶ岳を背景とする景勝地で,付近一帯は駒ヶ岳山体とともに大沼国定公園に指定されている。JR函館本線は山麓部の周囲をめぐり,車窓からも山容を楽しむことができる。東麓には鹿部温泉,南東麓には東大沼温泉がある。
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駒ヶ岳 (こまがたけ)

長野県南部,木曾山脈(中央アルプス)の最高峰。東の伊那谷を隔てて赤石山脈(南アルプス)にある駒ヶ岳を甲斐駒(東駒)と呼ぶのに対して,木曾駒ヶ岳,木曾駒,西駒ヶ岳,西駒などと呼ぶこともある。狭義には標高2956mの本岳をいい,広義には本岳とその付近にある将棊頭(しようぎがしら)山(約2740m),中岳,宝剣岳(2931m),伊那前岳(2883m)などの範囲をさす。山名の起こりは,馬の形との関係が考えられ,山の形,山頂にある岩の形,雪解けごろの岩肌の形,残雪の形などがあげられている。たとえば,残雪が目だつころ頭を下げた黒駒が〈駒飼の池〉の水を飲むような姿が伊那谷から見え,とくに竜東(天竜川東岸)の高遠(たかとお)からの遠望がすぐれているという。駒ヶ岳は古くから山岳宗教の霊地として知られたところであるが,明治末ごろから近代登山が行われるようになった。平地からの比高が2000mに達する急斜面からなるため,登山は容易ではなかったが,1967年しらび平から千畳敷までロープウェーが通じて以来,夏から秋へかけての登山客や冬季,春季のスキーヤーでにぎわうようになった。本岳の頂上には二つの駒ヶ岳神社があり,北にあるものは木曾谷側へ向き,南にあるものは伊那谷側へ向く。
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駒ヶ岳 (こまがたけ)

秋田県東部,田沢湖の北東に位置する二重式火山で,秋田駒ヶ岳(秋田駒)ともいう。最高峰の女目岳(おなめだけ)(1637m)をはじめ男岳,横岳,女岳,小岳などの火山からなり,長径3km,短径1.5kmの楕円形のカルデラがある。中央火口丘の一つ,女岳頂上付近には直径数十mのすり鉢状の小火口跡が7個あり,また南西山麓には直径約60mの火口をもち寄生火山と考えられる噴石丘がある。1932年と70年に女岳付近で噴火があり,70年の噴火時の噴煙は高さ400mに達し,幅300m,長さ500mの溶岩流がみられた。十和田八幡平国立公園の南端に位置し,高山植物が豊富で天然記念物に指定され,特にコマクサの群落は有名である。南麓には国見温泉(硫化水素泉,45℃),北麓には乳頭(にゆうとう)温泉郷がある。西麓は田沢湖高原と呼ばれスキー場や国民休暇村があり,近年観光客が多い。南北に続く稜線は,岩手,秋田の県境をなし,南側には古くからの東西交通路の要所で国道46号線が通じる国見峠がある。
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駒ヶ岳 (こまがたけ)

新潟県南東部,北魚沼郡に位置し,標高2003m。隣接の中ノ岳(2085m),八海(はつかい)山(1778m)とともに越後三山と呼ばれる。標高2003m。グシガハナの岩峰を派生させ,堂々と肩を張った山体は,六日町盆地に直面し,比高1900mにも及ぶため,豪快,峻険である。山頂周辺に晩夏まで豊富に残る雪田・雪渓,それに起因する雪田植生の多様性,雪崩によって磨かれた岩壁,特に東斜面の深い谷底に残る大量の越年性雪渓など,多雪山地の地形特性をよく表している。巨大岩壁の典型は北斜面の佐梨川金山沢源頭のもので,スケールの壮大さは谷川岳一ノ倉沢をしのぐとさえいわれる。登山路は,奥只見電源開発事業の遂行に伴い整備されており,小出駅から枝折(しおり)峠経由のものが容易であるが,山麓の駒ノ湯からのルートも多く利用されている。頂上直下の駒ノ小屋は,只見川源流の展望にもすぐれ,高山植物のお花畑に囲まれている。
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駒ヶ岳 (こまがたけ)

甲斐駒ヶ岳,甲斐駒,東駒ヶ岳,東駒ともいう。伊那谷では,白崩(しろくずれ)山,赤河原岳の名称で呼ばれたこともあった。赤石山脈の北東部を占め,山梨県(北杜市)と長野県(伊那市)の県境にある山。標高2967m。山体は,第三紀に貫入した花コウ岩類からなる。東側斜面は,急傾斜の断層崖をなして,フォッサマグナ西縁の低地に臨み,崖高は2200mにおよぶ。甲斐駒は,木曾駒ヶ岳とともに日本における花コウ岩峰として最も高く,山頂部が森林限界以上にあるため基盤が露出し,切載峰Hornの特色をあらわし,その豪壮な山容は北アルプスの劔岳と並び称されている。山名の由来には,山形が駒すなわち馬に似ているという説,山麓で駒を産することに起因するという説,高麗人の住む里によるという説などがある。この山は,古くから信仰の山として知られ,登山は400~500年前から行われていた。1980年南アルプス林道が開通し,北沢峠から容易に登山できるようになった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「駒ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

駒ヶ岳
こまがたけ

秋田県東部,田沢湖の北東,岩手県境近くにある火山活火山で,常時観測火山。別名秋田駒。最高点は男女岳(おなめだけ。女目岳とも書く)で,標高 1637m。仙北市に属する。那須火山帯に含まれる二重式円錐形火山(→成層火山複式火山)。橄欖岩,紫蘇輝岩を含む安山岩からなる。火口は横岳,男岳,男岳南西を結ぶ馬蹄型のカルデラ壁で囲まれ,長径約 2700m,短径約 1500mに及ぶ。火口内には中央火口丘の女岳,外輪山には寄生火山の男女岳がある。1932年に噴火し,1970年9月には女岳が 38年ぶりに活動を開始,3~5分間隔で溶岩を吹き上げ,巨大な火山弾を飛ばした。1971年1月に終息。頂上一帯はコマクサムシトリスミレの高山植物群落が見られる。烏帽子岳(乳頭山)および付近の温泉群とともに十和田八幡平国立公園に属する。

駒ヶ岳
こまがたけ

北海道南西部,渡島半島の東部,内浦湾に臨む成層火山活火山で,常時観測火山。別称渡島富士。標高 1131m。鹿部町七飯町森町にまたがる。頂上には東に開く馬蹄形の大火口があり,山腹には北の砂原岳(1112m)をはじめ,いくつかの小峰がそびえ,放射状の幼年谷が発達。寛永17(1640)年の大噴火では山体崩壊に伴う津波も発生し死者 700人以上を出す大惨事となった。以後たびたび噴火を繰り返し,山麓に大きな被害を与えた。近年では 1996,1998,2000年に噴火。周囲には大沼小沼の湖沼,鹿部温泉,東大沼温泉などの観光地があり,大沼国定公園に属する。

駒ヶ岳
こまがたけ

神奈川県南西部,箱根山の中央火口丘の一つ。標高 1356m。溶岩円頂丘で,草原に覆われるカヤ山となっており,相模灘を隔てて伊豆諸島房総半島などを展望できる。山頂には玄武岩の露出する噴火口がある。南東麓からはケーブルカー,南西麓からはロープウェーで登頂できる。富士箱根伊豆国立公園に属する。

駒ヶ岳
こまがたけ

山梨県北西部,長野県との境にある山。赤石山脈北部にある。標高 2967m。花崗岩類からなる急峻な山で,南東に連なる尾根は鳳凰山に達する。古くから山岳信仰の対象で,山頂に駒ヶ岳神社がある。コマガタケスグリなど高山植物が豊富。赤石山脈では登山者が多く,山梨県北杜市の白須が登山口。東斜面の尾白川の峡谷はハイキングコースとして著名。伊那盆地を挟んで西方にそびえる木曾山脈の駒ヶ岳 (西駒) と区別して甲斐駒ヶ岳 (東駒) とも呼ばれる。

駒ヶ岳
こまがたけ

福島県南西部,檜枝岐村の中部にある山。通称,会津駒ヶ岳。標高 2133m。尾瀬国立公園の北東部にあり,越後山脈に属する。山頂付近の尾根筋は平坦で,6月末頃まで雪田が残り,駒の形に見えるのでこの名がある。山麓から中腹まで針葉樹林とブナ林に覆われ,山頂近くには湿原が多く,小さな沼が無数にある。

駒ヶ岳
こまがたけ

長野県南西部,木曾山脈 (中央アルプス) の主峰。標高 2956m。全国に同名の山があり,特に伊那盆地をへだてて赤石山脈の駒ヶ岳があるため,木曾駒ヶ岳あるいは西駒ヶ岳とも呼ぶ。山頂は本岳,中岳,宝剣岳など,ほぼ高さの等しい峰が並ぶ。山頂の東に濃ヶ池カール,宝剣岳に千畳敷カールがある。ハイマツ,キバナシャクナゲ,クロユリなど高山植物が豊富。南東麓の駒ヶ根からバスとロープウェーで千畳敷カールの末端まで登ることができる。木曾山脈で最も登山者が多い。中央アルプス県立自然公園に属する。

駒ヶ岳
こまがたけ

岩手県南西部,奥羽山脈焼石連峰の東端に位置する山。標高 1130m。山体は輝石安山岩で,おもに新第三紀の凝灰岩,石英安山岩よりなる。駒ヶ岳に源を発する黒沢川,宿内川と,西方の牛形山の谷を流れる夏油川が扇状地をつくる。北西山麓に登山口の夏油温泉がある。栗駒国定公園に属する。

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事典 日本の地域遺産 「駒ヶ岳」の解説

駒ヶ岳

(北海道茅部郡森町;北海道亀田郡七飯町;北海道茅部郡鹿部町)
美しき日本―いちどは訪れたい日本の観光遺産」指定の地域遺産。

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事典・日本の観光資源 「駒ヶ岳」の解説

駒ヶ岳

(神奈川県足柄下郡箱根町)
かながわの景勝50選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

世界大百科事典(旧版)内の駒ヶ岳の言及

【藤里[町]】より

…粕毛川上流には1970年に県営素波里(すばり)ダムが建設され,ダム湖の湖岸は国民休養地に指定されている。白神山地の駒ヶ岳(藤駒岳。1158m)山麓の田苗代はミズバショウの群落で知られる。…

【越後三山】より

…新潟県南東部にある駒ヶ岳(2003m),中ノ岳(2085m),八海(はつかい)山(1775m)の三山を指し,魚沼三山とも呼ばれる。山頂周辺に晩夏まで残る雪田,雪崩によって磨かれた急峻な岩壁,鋭い山稜,谷底の越年性雪渓など,新潟県内では谷川連峰とともに,アルペン的山容を誇っている。…

【木曾山脈】より

…中央アルプスが北アルプスと南アルプスの中間的位置にあり,しかも地塁山脈であることは,展望をさまたげる前山がなく,北アルプス,南アルプスの山並みを一つの山頂から望むことができるため,登山,レクリエーション地としてすぐれた条件となっている。 山稜の連続性から,木曾山脈を北部(権兵衛峠以北)の経ヶ岳地区(断層地塊),中央部(権兵衛峠~清内路(せいないじ)峠)の駒ヶ岳地区,南部(清内路峠以南)の恵那山地区に区分できる。北部の経ヶ岳および南部の恵那山両地区の標高は,いずれも2300m以下である。…

※「駒ヶ岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」