たった

精選版 日本国語大辞典「たった」の解説

たった

〙 (副詞「ただ()」の変化した語)
① 数量が少ないさまを強調する。わずか。僅々。現代語では連体詞とすることもある。
※土井本周易抄(1477)一「よう案じて、たった一度に教るぞ」
※虎明本狂言・磁石(室町末‐近世初)「きっさきから、なかごまでたったひとのみにのふでくれふ」
※女生徒(1939)〈太宰治〉「たったお母さんと私だけになってしまった」
② ひたすら。いちずに。
※本福寺跡書(1560頃)東山大谷殿破却之事「たった、つれていでよいでよといふを」
③ ごく近い過去であったという気持をそえる。
(1913)〈鈴木三重吉〉一八「たったこなひだのやうに思ってゐたけれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「たった」の解説

たった

[副]《「ただ(唯)」の音変化》
数量が少ないことを強調するさま。わずか。ほんの。「出発までたった1時間しかない」「たったの100円だ」
ごく近い過去を強調するさま。
「―こないだのように思っていたけれど」〈三重吉・桑の実〉
ひたすら。いちずに。
「―説かせませ」〈狂言記・宗論
[類語]少し少ないただたかだかたかがせいぜいわずか僅僅きんきんほんの少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量数えるほどしばらくなけなし低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少きんしょう些少さしょう最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重すずめの涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪のあか小口ささやか寸毫すんごうプチほのか幾ばく微塵みじん些細ささいまばらあるかなきか一縷いちる心ばかりしるしばかり形ばかり

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