湯(漢字)

普及版 字通「湯(漢字)」の解説


常用漢字 12画

[字音] トウタウ)・ショウ(シャウ)・ヨウ(ヤウ
[字訓] ゆ・あらう

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は昜(よう)。昜に(とう)・(ちよう)・傷(しよう)の声がある。昜は台上に玉をおき、その玉光が下方に放射する形で、玉光を示す。その玉光によって魂振りが行われる。神梯の前におくときは、万物に霊気を与える根源の力であり、玉光を(よう)という。〔説文〕十一上に「熱き水なり」とあり、熱湯の意とする。湯滌のようにあらう意があり、水勢を「湯湯(しようしよう)」という。・盪(とう)はその派生字である。

[訓義]
1. ゆ、いでゆ、ふろ、熱湯。
2. わかす、たく、にる。
3. あらう、あらいさる、そそぐ。
4. ひろい、大きい。
5. ・宕(とう)と通じ、ほしいまま。
6. くすり、じ薬。
7. 湯湯(しようしよう)は、水勢のさかんなさま。
8. 暘(よう)に通じ、日が出る。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕湯々 ―トナガル 〔字鏡集〕湯 ユ・ヒタス・ナガルルカタチ

[声系]
〔説文〕に湯声として・盪を収める。他にの字などがある。は同字。は大竹、盪は盪滌、みな光るもの、大きなものの意がある。〔説文〕の昜声の字は三十五字。昜は玉光、その玉光のゆらぐさまをいう。

[語系]
湯thang、・盪dangは声近く、・盪はそれぞれ湯の状態をいう。〔説文通訓定声〕に、州語では今も熱水で洗うことを「湯湯」というとあり、古語を存するものであろう。湯声の語に、ゆれ動くもの、勢いのさかんなるものの意がある。

[熟語]
湯湯湯熨・湯液湯媼・湯火・湯・湯剤・湯散・湯社・湯酒・湯粥・湯神湯水・湯泉・湯池・湯点・湯殿・湯熱湯婆・湯瓶湯餠・湯・湯湯沐・湯薬・湯邑・湯桶湯谷
[下接語]
液湯・煙湯・温湯・金湯・香湯・煮湯・銭湯・探湯・茶湯・熱湯・服湯・沸湯・奔湯・薬湯・浴湯・蘭湯・霊湯

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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