デジタル大辞泉
「和」の意味・読み・例文・類語
わ【和】
1 仲よくすること。互いに相手を大切にし、協力し合う関係にあること。「人の和」「家族の和」
2 仲直りすること。争いをやめること。「和を結ぶ」「和を講じる」
3 調和のとれていること。
「大いに身体の―を傷り」〈中村訳・西国立志編〉
4 ある数や式に他の数や式を加えて得られた結果の数や式。⇔差。
[類語]親善・善隣・修好・和親・親和・宥和・協和
にき【▽和/▽熟】
[語素]《中世以降「にぎ」とも》名詞の上に付いて、やわらかな、しなやかな、穏やかな、などの意を表す。「―たえ(和妙)」「―て(和幣)」
にこ【▽和/▽柔】
[語素]やわらかい、こまかいの意を表す。「―やか」「―毛」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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わ【和】
- 〘 名詞 〙
- ① やわらぐこと。おだやかなこと。
- [初出の実例]「頌曲 〈略〉仁義礼智信に、義を和なりと注せり。義はつよき心かなるをやはらぐと也」(出典:六義(1428))
- ② 互いに仲よくすること。また、争っていたものが、仲直りすること。
- [初出の実例]「一曰。以レ和為レ貴」(出典:十七箇条憲法(604))
- [その他の文献]〔戦国策‐趙策・孝成王〕
- ③ うまくつりあうこと。調和がとれていること。
- [初出の実例]「大に身体の和を傷(やぶ)り〈略〉歿せり」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉六)
- ④ 他人の詩に韻を合わせて作ること。〔運歩色葉(1548)〕
- ⑤ 相手の詩歌に応答する形で詩歌を作ること。
- [初出の実例]「今日百首歌進大将殿、〈先是進一首、有御和〉」(出典:明月記‐建久二年(1191)一二月二七日)
- ⑥ 数学で、二つ以上の数や式を加えて得られる数や式。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕
やわらぎやはらぎ【和】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「やわらぐ(和)」の連用形の名詞化 )
- ① おだやかになること。平和になること。
- [初出の実例]「皇太子、親(みつか)ら肇(はし)めて憲(いつく)しき法十七条(とをちあまりななをち)を作(つく)りたまふ。一に曰く、和(ヤハラキ)を以て貴しと為(し)」(出典:日本書紀(720)推古一二年四月(図書寮本訓))
- ② くだいて平易にすること。わかりやすくすること。
- [初出の実例]「白拍子ながれの女は、我朝のやはらぎなるべし」(出典:俳諧・本朝文選(1706)四・説類・出女説〈木導〉)
- ③ 男女の恋愛、情事に関すること。
- [初出の実例]「鶏が鳴く吾妻(あがつま)はやと、千早振る神の教の和事(ヤハラギ)より、相聞(いろごと)の根に通ひ」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
やわらげやはらげ【和】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「やわらげる(和)」の連用形の名詞化 ) むずかしいものを、平易にすること。やさしく説明すること。
- [初出の実例]「コノ ヘイケモノガタリト、エソポノ ファブラスノ ウチノ フンベツ シニクキ コトバノ yauarague(ヤワラゲ)」(出典:天草本平家・伊曾保言葉の和げ(1593))
なぐ
し【和】
- 〘 形容詞シク活用 〙 穏やかである。なごやかである。また、気軽な気持である。
- [初出の実例]「丹の国の風土記に曰はく〈略〉此処にして我が心奈具志久(ナグシク)成りぬ〈古事に、平善をば奈具志(ナグシ)と云ふ〉」(出典:古事記裏書(1273))
にこ【和・柔】
- 〘 造語要素 〙 柔らかい、穏やかである、などの意を表わす。「にこし」「にこむ」「にこよか」などの語を作り、また「にこ炭」「にこ毛」「にこ草」などのように、接頭語ふうにも用いられる。近代になると「にご」と濁音で用いられることもある。
にき【和・熟】
- 〘 造語要素 〙 ( 後世は「にぎ」とも ) くわしい、柔らかな、こまかい、穏やかななどの意をそえる。にこ。「にきしね」「にきたえ」「にきて」「にきみたま」など。
なごわ
しなごはし【和】
- 〘 形容詞シク活用 〙 なごやかである。おだやかである。やわらか。なごし。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「和」の読み・字形・画数・意味

22画
(異体字)和
8画
[字音] ワ・カ(クヮ)
[字訓] ととのう・あう・やわらぐ
[説文解字] 
[甲骨文] 
[金文]

[字形] 形声
声符は禾(か)。龠(やく)は笛。楽音のととのうことをいう。〔説文〕二下に「
(ととの)ふなり」とし、「讀みて和(くわ)と同じうす」という。〔一切経音義、六〕に引いて「
樂和
するなり」に作り、楽音の調和することをいう字である。和は軍門で和議を講ずることである。両者は字源を異にするが、通用することが多い。
が禾声に従うのは、農耕に関する儀礼に、籥(やく)(笛)を用いることがあるからであろう。金文に
(やく)の字があり、これも籥と力(耒(すき)の象形)とに従う。〔大克鼎(だいこくてい)〕に「克を王の
(こと)に
(かな)はしむ」、〔士父鐘(しほしよう)〕「永命に
はしむ」のように用いる。
・
が禾・力に従うのは、農事が陰陽律呂にかなうことが重要視されたからで、のち戦国期の鄒衍(すうえん)は、陰陽五行を以て律呂を按じ、寒冷の北地にも農耕を可能にしたと伝えられる。
[訓義]
1. ととのう、音律がととのう、あう、かなう。
2. やわらぐ。
3. 和と通用する。
[古辞書の訓]
〔字鏡〕
マジハル
[語系]
・和huaiは同声。諧heiも声近く、皆(かい)声の字にも和協の意をもつものがある。皆とは相ともに誓うことをいう。*語彙は和字条参照。
[熟語]

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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和(なごみ)
京都府船井郡京丹波町にある道の駅。国道27号に沿う。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内の和の言及
【北竜[町]】より
…山林が町域の大半を占め,雨竜川とその支流沿いに水田地帯が開ける。中心市街の和(やわら)は,1893年培本合資会社の集団入植により開拓された。水稲の単作地帯で,近年は小麦,メロン,トウモロコシなども産する。…
※「和」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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