《教授》(読み)きょうじゅ

世界大百科事典(旧版)内の《教授》の言及

【ウォーナー】より

…エジプトで教職に就き,カフカの影響の濃い《野鴨狩り》(1937)で文壇に登場。1人の理想主義的な教授が隣国の圧迫の危機に首相に選ばれ,暴力と虚偽を拒否しながら右翼とコミュニズムの板挟みになり,ひとたまりもなく敗退していく姿を描いた《教授》(1938),ある架空の空軍基地の住民の革新的な世界と土地の人間の伝統との相克を描いた《空軍基地》(1941),天才狂人支配下の政治的監獄を描いた《石の人間たち》(1949)があり,イギリスの良識的リベラリストの立場から見た現代の危機を明晰な寓話物語の形で描く。このほか古典学者としての紹介・翻訳もひじょうに多く,小説も1950年以降は《シーザー皇帝》(1960),《ペリクレスとアテネ人たち》(1963)といった歴史小説を主として発表している。…

※「《教授》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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