富貴(読み)フウキ

デジタル大辞泉 「富貴」の意味・読み・例文・類語

ふう‐き【富貴】

[名・形動]金持ちで、かつ地位や身分が高いこと。また、そのさま。ふっき。「富貴になる」「富貴な(の)生まれ」⇔貧賤ひんせん。
[類語]裕福・富裕・リッチ・巨万・潤沢・有産・富強・豊か・やんごとない・高貴・尊い・貴い・ノーブル・貴族的・雅みやびやか・優雅・優美・みやび・高雅・典雅・風雅・優形やさがた・上品・ゆかしい・奥ゆかしい・しとやか・たおやか・女性的・エレガント・ドレッシー・婉麗えんれい・優優・典麗・麗しい・静淑・優婉ゆうえん・閑雅・婉然えんぜん・楚楚そそ・窈窕ようちょう・端麗・温雅・物柔らか・気高い・品・気品・雅趣・高尚・つつましい・つつましやか・しおらしい・清雅・高踏・雅致・﨟長ろうたける・雅みやびる・端雅・都雅・上かみ・有産階級・お偉方・偉いさん・お偉いさん・お歴歴・大身たいしん・セレブ・上うえつ方かた・雲の上人びと・雲上人・殿上人てんじょうびと・貴顕・貴族・貴賓・貴紳・上流・上流階級・上流社会・恐れ多い・ハイソサエティー・栄達・至高・良家・上種じょうず・上﨟じょうろう・金枝玉葉・ロイヤル・ロイヤルファミリー・王家・王族・王侯・聖上・直宮じきみや・竹の園その・竹の園生そのう

ふっ‐き【富貴】

[名・形動]「ふうき(富貴)」に同じ。
「左而已さのみ―と言うでもないが」〈二葉亭・浮雲〉

ふ‐き【富貴】

「ふうき(富貴)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「富貴」の意味・読み・例文・類語

ふう‐き【富貴】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 形動 ) 富んで尊いこと。財産が豊かで位の高いこと。ふっき。ふき。
    1. [初出の実例]「富貴人間如二不義一、華封勧レ我帝郷意」(出典:経国集(827)一三・奉和太上天皇青山歌〈良岑安世〉)
    2. 「富貴(フウキ)なる人をば善人とおもひ、貧賤の人をば悪人とおもふ」(出典:彝倫抄(1640))
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞上〕
  3. ② 古く、祥瑞とされた想像上の鳥。鳥の形をして獣の頭を持つ。
    1. [初出の実例]「祥瑞〈略〉富貴〈鳥形獣頭〉」(出典:延喜式(927)二一)
  4. ③ 「ふうきぐさ(富貴草)」の略。
    1. [初出の実例]「紋所富貴は花の江戸の玉」(出典:雑俳・新柳樽(1855)一二)

ふっ‐き【富貴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =ふうき(富貴)①
    1. [初出の実例]「毎月に百石百貫を送られければ、家内(けない)ふっきしてたのしい事なのめならず」(出典:高野本平家(13C前)一)
    2. 「大中納言の望も富貴(フッキ)栄耀の欲(ほし)さも、子を思故也」(出典:源平盛衰記(14C前)六)

富貴の語誌

( 1 )「ふっき」は、諧声符「畐」を有する「福」「副」「幅」「匐」などの読み「ふく」に類推して、「ふくき」と読んだものが促音化して生じた形。「東京大学国語研究室蔵孔雀経鎌倉初期点」や「仁和寺蔵無常講式建長元年(一二四九)写本」に「富貴」を「フククヰ」と読んだ例が見える。
( 2 )室町時代の節用集類には「ふき」「ふうき」「ふっき」の三形が掲出されているが、「日葡辞書」では「ふうき」「ふっき」の二形のみとなった。


ふ‐き【富貴】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =ふうき(富貴)
    1. [初出の実例]「ふきにして善をなし安く、貧賤にして、工をなしがたし」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)

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普及版 字通 「富貴」の読み・字形・画数・意味

【富貴】ふうき

家富み、身分が高い。〔史記、項羽紀〕項王、秦の宮室の皆以(すで)に燒けて殘破せるを見、心に懷思して東に歸らんと欲す。曰く、富貴にして故に歸らざるは、(しう)を衣(き)て夜行くが如しと。

字通「富」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の富貴の言及

【菜蕗】より

…箏曲の曲名。富貴,蕗,布貴などとも書く。《越天楽(の曲)》ともいう。…

※「富貴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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