朝日(読み)アサヒ

デジタル大辞泉 「朝日」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ひ【朝日/×旭】

朝、東から昇る太陽。また、その光。「―が昇る」「―が差し込む」
稲・リンゴ・ナシの一品種。
[類語]曙光旭光朝日影朝焼け旭日初日夕日入り日落日斜陽西日落陽夕影残光夕映え夕日影残照残映夕焼け

ちょう‐じつ〔テウ‐〕【朝日】

あさひ。旭日きょくじつ

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精選版 日本国語大辞典 「朝日」の意味・読み・例文・類語

あさ‐ひ【朝日・旭】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 朝の太陽。朝方の日。
      1. [初出の実例]「纏向(まきむく)の 日代(ひしろ)の宮は 阿佐比(アサヒ)の 日照る宮 夕日の 日影(かげ)る宮」(出典:古事記(712)下・歌謡)
      2. 「あさひさす軒のたるひは解けながらなどかつららのむすぼほるらむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
    2. ( から転じて ) 運が開けることのたとえ。開運。
      1. [初出の実例]「家老職のものとの口論、是非なく城下は闇に立のき、時節の朝(アサ)日を待(まち)ぬ」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)一)
    3. ( 旭 ) イネの栽培品種。第二次大戦前、関西を中心に多く栽培された。
    4. ( 旭 ) リンゴの栽培品種。早生で、形は円形または扁円形で大きさは中位。紫紅色。果肉は純白で香気が強い。
    5. ( 旭 ) ナシの栽培品種。黒斑病抵抗性の交雑育成の早生の品種。
    6. 明治三七年(一九〇四)、専売制実施の最初に発売された四種の巻きタバコの一つで、四種中最も安いもの。
    7. あさひしんぶん(朝日新聞)」の略。
  2. [ 2 ] ( 旭 )
    1. [ 一 ] 千葉県北東部、九十九里浜平野北端の地名。農漁村市場として発達。昭和二九年(一九五四)市制。
    2. [ 二 ] 大阪市の行政区の一つ。昭和七年(一九三二)東成区から分区成立。市の北東部、淀川の南岸に位置する。
    3. [ 三 ] 横浜市の行政区の一つ。市の中西部に位置する。昭和四四年(一九六九保土ケ谷区から分区成立。

あさな‐けに【朝日】

  1. 〘 副詞 〙 朝に昼に。いつも。毎日。あさにけに。
    1. [初出の実例]「あさなけにみべききみとし頼まねば思ひ立ちぬる草枕なり〈〉」(出典:古今和歌集(905‐914)離別・三七六)

朝日の補助注記

「万葉集」に見える「あさにけに(朝爾日爾、朝爾食爾)」の転じたものか。「万葉集」ではすべて「あさにけに」である。


あさに‐けに【朝日】

  1. 〘 副詞 〙 朝ごと日ごとに。朝に昼に。あさなけに。
    1. [初出の実例]「青山の嶺の白雲朝爾食爾(あさニけニ)常に見れどもめづらしあが君」(出典:万葉集(8C後)三・三七七)

朝日の語誌

「け」は「か(日)」の変化した形で乙類。「日に異(け)に」「月に異(け)に」の「け」は甲類で、語源や意味も別と考えられている。


ちょう‐じつテウ‥【朝日】

  1. 〘 名詞 〙 あさひ。朝陽。
    1. [初出の実例]「恃草上露、忘朝日至」(出典:三教指帰(797頃)中)
    2. [その他の文献]〔蔡邕‐協初賦〕

あさに‐ひに【朝日】

  1. 〘 副詞 〙あさにけに(朝日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「朝日」の意味・わかりやすい解説

朝日(町)(富山県)
あさひ

富山県北東端、下新川郡(しもにいかわぐん)にある町。1954年(昭和29)泊(とまり)町と大家庄(おおえのしょう)、南保(なんぼ)、山崎、五箇庄(ごかしょう)、宮崎、境の6村が合併して朝日町と改称。同年野中村を編入。東部は白馬(しろうま)岳以北の山岳地帯で、北は日本海に面する。国道8号が通じ、北陸自動車道朝日インターチェンジがある。中心集落の泊は藩政時代親不知(おやしらず)の天険を控えた北陸道の宿場町で、新潟県境に関所跡がある。小川下流域の平野は早場米の単作地帯。宮崎は灰付きワカメの産地。あいの風とやま鉄道(旧、JR北陸本線)が通ずる泊駅近くに日東紡績の泊事業センターがある。中部山岳国立公園の外縁地帯から海岸にかけては朝日県立自然公園に指定され、城山(248メートル。宮崎城跡)から親不知(おやしらず)、黒部扇状地の海岸線の展望がよい。不動堂遺跡は国の史跡、宮崎鹿島樹叢(じゅそう)は国の天然記念物。小川上流の小川温泉元湯(もとゆ)は湯量豊富で、越道(こいど)峠を経て朝日岳(2418メートル)の登山基地。面積226.30平方キロメートル(一部境界未定)、人口1万1081(2020)。

[深井三郎]

『『朝日町誌』全3巻(1984・朝日町)』



朝日(町)(三重県)
あさひ

三重県北部、三重郡にある町。桑名(くわな)市と四日市(よっかいち)市の間にある。1954年(昭和29)町制施行。町名の由来は、1890年(明治23)村名を決めるとき、天武(てんむ)天皇がこのあたりで朝日を拝したという故事(『日本書紀』)によった。町の北西半分は更新世(洪積世)の低い丘陵で、南東は沖積平野の水田地帯。集落は丘陵の裾(すそ)、旧東海道に沿って並ぶ。JR関西本線、近畿日本鉄道名古屋線、国道1号が貫通する。また、伊勢湾岸自動車道(いせわんがんじどうしゃどう)みえ朝日インターチェンジも設置されている。1938年(昭和13)に芝浦製作所(現、東芝)三重工場が誘致されて以来、住民の半数はなんらかの関係をもつ東芝の町である。国学者橘守部(たちばなもりべ)の出生地。縄生(なお)廃寺跡があり、出土した舎利具(しゃりぐ)は国の重要文化財に指定されている。1997年(平成9)には歴史博物館が開館した。面積5.99平方キロメートル、人口1万1021(2020)。

[伊藤達雄]

『『朝日町史』(1974・朝日町)』



朝日(福井県)
あさひ

福井県中西部、丹生郡(にゅうぐん)にあった旧町名(朝日町(ちょう))。現在は丹生郡越前(えちぜん)町北東部を占める地域。旧朝日町は1946年(昭和21)町制施行。1951年常磐(ときわ)村の大部分を編入、1955年糸生(いとう)村と合併。2005年(平成17)越前町に合併。旧町域の東部は武生(たけふ)盆地北西部の豊かな水田地帯であり、西部は丘陵性の丹生山地からなる。国道417号が通じ、福井市、鯖江(さばえ)市とバスで結ばれる。北部の西田中(にしたなか)は天王(てんのう)川の小扇状地にのる谷口集落で、鯖江と織田(おた)、越前海岸との中継ぎ商業地。機業や農機具製造も発達した。丹生高校背後の丘陵に前方後円墳2基をもつ朝日山古墳群があり、古墳公園として整備されている。泰澄(たいちょう)大師ゆかりの山岳宗教の古刹(こさつ)大谷寺(おおたんじ)もあり、石造九重塔は国の重要文化財である。

[島田正彦]

『『朝日町誌』(1976・朝日町)』


朝日(北海道)
あさひ

北海道中央部、上川(かみかわ)支庁(現、上川総合振興局)管内にあった旧町名(朝日町(ちょう))。現在は士別(しべつ)市の東部を占める地域。旧朝日町は1949年(昭和24)上士別(かみしべつ)村から分村、母村の東に位置するので朝日と名づけられた。1962年町制施行。2005年(平成17)士別市に合併。JR宗谷(そうや)本線士別駅からバスがある。旧町域は北見山地西斜面の林業地帯で、天塩(てしお)川最上流部を占め、耕地率は3%にすぎない。1905年(明治38)帝室御料地開放以後入植が進んだ。岩尾内ダム(いわおないだむ)は1971年完成の多目的ダムで岩尾内湖周辺は、ドライブ、キャンプ、紅葉の名所となり、天塩岳一帯は道立自然公園に指定されている。

岡本次郎


朝日(町)(山形県)
あさひ

山形県中央部、西村山郡にある町。1954年(昭和29)宮宿(みやじゅく)町と西五百川(にしいもがわ)、大谷(おおや)の2村が合併して成立。南西部一帯を朝日山地、東部を白鷹(しらたか)丘陵に囲まれ、その間を最上川(もがみがわ)が五百川峡谷を形成して北流する。国道287号が最上川に併走する。藩政時代は庄内(しょうない)松山藩左沢(あてらざわ)領として酒井氏の支配を受け、全国有数の青苧(あおそ)の特産地であった。明治以降は養蚕農家が多かったが、現在はリンゴ、ブドウなどの果樹栽培が盛んで、ワイン工場も立地し、過疎、出稼ぎ地域からの脱却を図っている。最上川本川唯一の上郷ダム(かみごうだむ)、国指定名勝大沼の浮島、江戸中期の大庄屋佐竹家住宅(国指定重要文化財)などがあり、西部の小朝日岳、大朝日岳は磐梯(ばんだい)朝日国立公園域。朝日山地への登山口。面積196.81平方キロメートル、人口6366(2020)。

[中川 重]

『『朝日町史編集資料』1~31(1972~1994・朝日町)』『『朝日町史』上下(2007~2010・朝日町)』



朝日(新潟県)
あさひ

新潟県北端、岩船郡(いわふねぐん)にあった旧村名(朝日村(むら))。2008年(平成20)村上(むらかみ)市に合併し、村上市の中東部を占める地域となる。山形県境に位置し、三面川(みおもてがわ)の4支谷に広がり、旧村域の90%は山地。国道7号が通じ、JR羽越(うえつ)本線村上駅からバスがある。集落は高根川沿いの三面盆地に集まり、米と養蚕に頼る。葉タバコ、野菜、メロンなどの園芸農業や木工工芸品、シルクフラワー、焼物(大行(だいぎょう)焼)が盛んである。三面ダム、鈴ヶ滝などの名所や、慶長(けいちょう)年間(1596~1615)には越後(えちご)の「黄金(こがね)山」とうたわれた鳴海金山遺跡(なるみきんざんいせき)(高根金山遺跡)があり、県指定無形民俗文化財の大須戸(おおすど)能なども伝わり、観光地としても知られる。奥三面の集落にはマタギの風俗が残っていたが、現在は失われた。

[山崎久雄]

『『朝日村史』(1980・朝日村)』


朝日(岐阜県)
あさひ

岐阜県北東部、大野郡にあった旧村名(朝日村(むら))。現在は高山市の中南部を占める地域。旧朝日村は2005年(平成17)周辺の2町6村とともに高山市に編入。旧村域は、飛騨川(ひだがわ)(益田川(ましたがわ))の上流部にあたり、標高700メートルを超える高冷地。農業ではダイコンやソバが特産。畜産では和牛の肥育が行われている。秋神(あきがみ)川上流の鈴蘭(すずらん)高原ではゴルフ場、別荘地などが開発され、民宿経営も行われている。川沿いに秋神温泉がある。また、西部の美女高原などキャンプ場も多い。

[上島正徳]

『『朝日村誌』(1956・朝日村)』『『朝日村史』全2巻(1997、1998・朝日村)』


朝日(山形県)
あさひ

山形県西部、東田川郡にあった旧村名(朝日村(むら))。現在は鶴岡(つるおか)市の南東部を占める地域。2005年(平成17)藤島、羽黒(はぐろ)、櫛引(くしびき)、温海(あつみ)の4町とともに鶴岡市に合併した。南部は朝日山地、東部は月山(がっさん)の両山岳地帯に属し、赤川の上流一帯を占める純山村。国道112号(六十里越(ろくじゅうりごえ)街道)が通じ、山形自動車道の庄内あさひ、湯殿山(ゆどのさん)の2インターチェンジが設置されている。稲作を中心に山菜、カキなども産する。特産品に、山ブドウからつくられる月山ワインがある。旧村域の東半は磐梯(ばんだい)朝日国立公園地域に含まれ、出羽(でわ)三山信仰の中心地湯殿山や養蚕業のための特殊な多層民家で知られる田麦俣(たむぎまた)がある。豪雪地で八久和(やくわ)、荒沢、月山の3ダムを有する電源地帯でもある。

[中川 重]

『渡部留治編『朝日村誌』(1964~1969・朝日村)』『『朝日村史』全3巻(1980~1986・朝日村)』


朝日(村)
あさひ

長野県中西部、東筑摩郡(ひがしちくまぐん)にある村。松本盆地の南西部に位置し、西部は北アルプスの山腹で、この東方に展開する鎖(くさり)川の扇状地に耕地が広がる。標高が800メートルもあるので、レタスなどの高冷地野菜のほかブドウやブロッコリー、トマトなどの野菜栽培が盛んである。近年、松本、塩尻(しおじり)両市への通勤者の住宅が進出している。近世、洗馬郷(せばごう)といわれた。木曽義仲(きそよしなか)が京へ攻め上る際に通ったときの遺跡、義仲清水(しみず)や、厩(うまや)の跡といわれる所がある。面積70.62平方キロメートル、人口4279(2020)。

[小林寛義]

『『朝日村史』(1968・朝日村)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「朝日」の意味・わかりやすい解説

朝日
あさひ

山形県西部,鶴岡市南東部の旧村域。赤川上流域,朝日山地の山あいにある。南西部は新潟県に接する。 1954年大泉村,本郷村,東村が合体し朝日村が成立。 2005年鶴岡市,藤島町,羽黒町,櫛引町,温海町の1市4町と合体して鶴岡市となった。域内を北流する大鳥川,梵字川 (ぼんじがわ) は朝日山地の残雪を溶かして流れる急流河川で,多目的ダムの荒沢ダム,八久和ダムが建設され,発電所が点在する。北部の河川合流地域で米作が行なわれ,田麦俣 (たむぎまた) ,大網などの丘陵地帯では林産物の栽培が行なわれる。六十里越街道沿いの大網などは湯殿山参詣の基地。田麦俣も行者宿のあったところで,雪が多く,多層民家がみられる。南部は磐梯朝日国立公園に属する。

朝日
あさひ

新潟県北部,村上市の中・東部を占める旧村域。朝日山地の南西部に位置する。1954年館腰村,三面村 ,高根村,猿沢村,塩野町村の 5村が合体して朝日村が発足。2008年村上市,荒川町,山北町,神林村の 4市町村と合体して村上市となった。朝日山地と三面川の形成する三面盆地からなる。中世上杉氏の時代には越後黄金山といわれた高根金山が栄え,三面川の支流高根川上流には狸掘りの跡が残っている。農林業,木工業が主産業。三面川上流は電源開発が進み,観光地となっている。一部が磐梯朝日国立公園に属する。

朝日
あさひ

福井県中北部,越前町北東部の旧町域。武生盆地の北西部と丹生山地の一角を占める。 1946年町制施行。 1955年糸生村と合体。 2005年宮崎村,越前町,織田町と合体して越前町となる。地名は仏像開眼に際し朝日のような光を発したという伝承による。天王川の武生盆地への出口に中心地区の西田中がある。機業がおもな産業。中心近くの段丘に朝日山古墳群があり,公園として整備されている。

朝日
あさひ

北海道中北部,士別市東部の旧町域。天塩川の上流域にあり,域内は北見山地の山岳で占められる。 1962年町制。 2005年士別市と合体。天塩川沿いに農耕地が開け,米作と林業が主産業。天塩川をせき止めた多目的ダム,岩尾内ダムの人造湖,岩尾内湖は天然林に囲まれた行楽地。天塩岳 (1558m) 北西麓一帯は天塩岳道立自然公園に属する。

朝日
あさひ

岐阜県北部,高山市南東部の旧村域。乗鞍岳西斜面にある。 1889年村制。 2005年高山市に編入。山地斜面を利用した畜産,高冷地野菜の栽培が行なわれる。近くに朝日ダムがある。一部は中部山岳国立公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「朝日」の意味・わかりやすい解説

朝日[町] (あさひ)

山形県中央部,西村山郡の町。1954年宮宿町,西五百川村,大谷村が合体,改称。人口7856(2010)。町の東部を北流する最上川に沿った山間の町で,中心集落の宮宿は江戸時代は青苧,明治以降は生糸の集散地としてにぎわい,明治・大正期には桑市が開かれていた。南西部の大半は磐梯朝日国立公園の山岳地帯で占められており,朝日温泉,朝日川第1・第2発電所が峡谷部にある。町北部の大沼は浮島(名)で知られる景勝地で,朝日岳の登山道にあたり,古くから朝日岳信仰の基地となった浮島稲荷神社がある。町域の大部分は山林原野で,険しい地形のため耕地面積は限られるが,主産業は農業で,特にリンゴ生産が盛ん。また朝日町ワインも生産する。江戸時代の大庄屋佐竹家の住宅は重要文化財に指定されている。国道287号線が通じる。
執筆者:


朝日[町] (あさひ)

富山県北東端,下新川郡の町。人口1万3651(2010)。北は日本海に面し,東は新潟県に接する。飛驒山脈が日本海に迫り,町域の大半は山地である。越中・越後国境の要地にあり,源平争乱期には北陸宮を擁した宮崎氏が宮崎城を築いている。宮崎城は戦国期には越後の上杉氏と越中武士団の攻防の焦点となった。中心集落の泊は小川下流の低地にあり,江戸時代は北陸街道の宿場町であった。東端の境には,江戸時代に加賀藩の境関所が設けられていた。典型的な水稲単作地域であるが,宮崎浜ではワカメが採れ,漁業も行われる。南東にそびえる朝日岳(2418m)周辺は中部山岳国立公園に含まれ,小川上流に小川温泉(含重曹食塩泉,40℃)がある。縄文中期の不動堂遺跡,宮崎鹿島樹叢(天)などがあり,海岸沿いに北陸本線,国道8号線が通じ,北陸自動車道朝日インターチェンジがある。
執筆者:


朝日[町] (あさひ)

三重県北東部,三重郡の町。人口9626(2010)。北から東は員弁(いなべ)川(町屋川)を挟んで桑名市に,西は朝明(あさけ)川を隔てて四日市市に接する。北西部には丘陵地が分布するが,大部分は員弁川と朝明川によって形成された沖積低地である。近世までは東海道の街村にすぎなかったが,近代に入って町の中央をJR関西本線,近鉄名古屋線,国道1号線が貫通して交通条件が整い,1938年に東芝三重工場の誘致に成功し工業の町に変身した。名古屋市,四日市市への通勤者も多い。伊勢湾岸自動車道が通る。
執筆者:


朝日[村] (あさひ)

長野県中部,東筑摩郡の村。人口4741(2010)。松本盆地の南西端に位置し,村域の約9割が飛驒山脈の山岳地帯に含まれる。南西部には鉢盛山(2446m),烏帽子岳(1952m)がそびえ,村の中央を鎖川が北東流する。鎖川の開析扇状地での畑作を主とする農業が主産業であり,レタス,ハクサイ,トマト,キャベツなどの高原野菜の栽培が盛ん。中心集落の小野沢もここに立地する。
執筆者:


朝日(北海道) (あさひ)


朝日(福井) (あさひ)


朝日(山形) (あさひ)


朝日(新潟) (あさひ)


朝日(岐阜) (あさひ)

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百科事典マイペディア 「朝日」の意味・わかりやすい解説

朝日[町]【あさひ】

山形県中部,最上川の支流朝日川の流域を占める西村山郡の町。西端に朝日岳がそびえる。主集落宮宿は付近農山村の商業中心。リンゴを中心とした果樹栽培が盛ん。朝日川第1・第2発電所があり,上流の朝日鉱泉は朝日岳の登山基地。浮島で有名な大沼がある。東日本大震災で,町内において被害が発生。196.81km2。7856人(2010)。

朝日[町]【あさひ】

北海道上川郡の旧町。天塩(てしお)川上流地域を占める。原始林が広く,林業が盛んで木材の産出が多い。川沿いは農地となっており,米,テンサイ,アスパラガスを産する。岩尾内ダムが1971年完成。2005年9月士別市へ編入。522.01km2。1934人(2003)。

朝日[町]【あさひ】

福井県中部,丹生(にゅう)郡の旧町。武生(たけふ)盆地北西部の谷口に中心集落の西田中が発達する。米を産し,シイタケを特産する。丹生山地の丘陵に古墳群がある。2005年2月丹生郡織田町,宮崎村と越前町へ編入。45.47km2。9903人(2003)。

朝日[町]【あさひ】

富山県北東端,下新川(しもにいかわ)郡の町。北西部は黒部川扇状地の一部で,北陸街道の宿場町であった中心市街の泊がある。あいの風とやま鉄道,北陸自動車道が通じる。稲作を行うほか,東部と南部は飛騨山脈北端の山地で木材を産する。漁業も営む。226.30km2。1万3651人(2010)。

朝日[町]【あさひ】

三重県北部,伊勢平野北部にある三重郡の町。桑名・四日市市にはさまれ,東芝三重工場をはじめ機械,食品などの工場が多い。米作など農業も行う。関西本線,近鉄名古屋線が通じる。5.99km2。9626人(2010)。

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普及版 字通 「朝日」の読み・字形・画数・意味

【朝日】ちよう(てう)じつ

朝の日。魏・曹植〔雑詩、六首、一〕高臺、悲風多し 日、北林を照らす 之(こ)の子、里に在り 江湖迥(はる)かにして且つ深し

字通「朝」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「朝日」の解説

朝日〔米の品種〕

米の品種のひとつ。明治期に京都府の農業、山本新次郎氏が「日ノ出」より選抜育成、「朝日」と命名したが、同名の品種が丹波地方ですでに育成されていたことから、京都府農業試験場が1911年に「旭」(「京都旭」とも)と改名。その後大正期に岡山県で品種改良が行なわれ、1924年同県の奨励品種となる。当時すでに「旭」の名称で栽培されていた品種があったため、混同を避けるため再び「朝日」と命名、現在に至る。岡山県を代表する銘柄米として知られる。「朝日米」とも。

朝日〔戦艦〕

日本海軍の戦艦。敷島型戦艦の2番艦。前弩級戦艦。イギリスで建造され、1900年7月に竣工、同年10月に横須賀に到着。日露戦争、第一次世界大戦では主力艦として活躍。第二次世界大戦では工作艦となる。1942年、南シナ海でアメリカの潜水艦の雷撃により沈没。

朝日〔タバコ〕

大蔵省専売局が1904年に発売した国産の紙巻たばこ。日露戦争の戦費調達を目的として1904年に施行された煙草専売法のもとで発売された最初の口付たばこ4銘柄のひとつ。4銘柄中2番目に安い。

朝日〔黒糖焼酎〕

鹿児島県、朝日酒造株式会社が製造する黒糖焼酎。

朝日〔道の駅〕

新潟県村上市にある道の駅。国道7号に沿う。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「朝日」の解説

あさひ【朝日】

鹿児島の黒糖焼酎。サンゴ礁の石灰層から湧く硬水と白麹を用いて甕で仕込む。常圧蒸留のあと、2~3年貯蔵熟成させ瓶詰する。原料は黒糖、米麹。アルコール度数25%。蔵元の「朝日酒造」は大正5年(1916)創業。所在地は大島郡喜界町大字湾。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の朝日の言及

【遠州七窯】より

…江戸初期の大名茶人小堀遠州が指導し,またその好みの茶具を焼いたとされる七つの窯。遠州七窯が説かれるようになるのは江戸時代後期かららしく,1854年(安政1)刊の《陶器考》では,瀬戸を除いた国焼に限り,志戸呂,上野(あがの),朝日,膳所(ぜぜ),高取,古曾部,赤膚の諸窯をあげている。しかし,朝日,古曾部,赤膚は遠州の活動期以後の窯である。…

【住居】より

…その部屋におわす神々は,必ず東方に顔を向ける。また,台所のかまども必ず東側につけるという例もあげられるが,これらは,東方から昇る朝日は強い活力を有するという観念に基づく。ここに,東方に原初の活力と聖性を認める彼らの世界像と住居構成のつながりの一つを見ることができる。…

【タバコ(煙草)】より

…(2)口付きタバコ 1916年ころまでは50億本程度の需要であったが,第1次大戦による好景気で急速に需要が高まり,24年には230億本のピークに達した。1920年から25年までは中級品の〈敷島〉が,26年より29年までは〈朝日〉が,刻み,口付きを含め販売1位銘柄となった。(3)両切りタバコ 第1次大戦後,不況の慢性化とともにタバコには低価格品への需要の転移が激化した。…

※「朝日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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